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学校のカフェテリアで珈琲タイム,
カフェラテクリームマシマシであまーくするのが好きだ
キンドルで浅田次郎を読みながらアヤの部活が終るのを待っている
シェイプアップにマーシャルアーツ同好会に入っている
格闘技が体型を整えるのに良いそうだ
16:00には落ちあえる

「おぃいいい 阿玖吾(アクア)涼次」
僕の前にずいっと座ったのは、さりげなくブランドもので決めた別嬪
「なんでしょう?藤町香織さん」

「いつになったら私の番」
「はて?」
「後朝のわかれ」
「なんと100mile超え、9分割ど真ん中ストレートホップ付き」

「ねぇ、一晩付き合ってよ」
ちょっと鼻に抜ける甘い声になった
「夜の商売は店じまいしたんです」
「知ってるわよ、私が最後の客になったんだから」
「はい、過分にお心づけまで頂戴して」
キンドルを取り上げられた

「それ、稼ぐのにどれだけ苦労したか」
「シークレットサークルNo.1を張ってた香織さんだもの一晩かからないでしょ」
「そりゃ確かに、はげちゃびんと一晩で、あの倍は」

僕はベンダーマシンへ行き、ブラックコーヒーをドリップしてきた、香織の前に置く
「ありがとう」
「どうしたんだよ?」

「あれから商売でも商売抜きでも、男とやるのが面倒で、てか味を覚えさえておいて ポイっかよ涼次」
「しゃあねぇべ、あれでアシを洗ったんだ」

「している間中、にこにこしてて褒めてくれて、それでいてどっか冷静に冷めて、私の感じているところを観察して責め尽くして」
「うん、仕事だったから、おまぃさんも仕事の時はそうだろう」
香織はブラックコーヒーをこくりと飲んだ

「あえいでいるだけの簡単なお仕事ですって、どんなキャバ嬢クラブ嬢より気を利かせて、男の機嫌を取って 感じている振りをして、学資溜まって贅沢するようになって、伝説のボーイを買ってみたら、これだよ」
「なんだよ」

「結婚できない」
「そのこころは?」

「絶対満足しないし、一緒に居て楽しくない 涼次の他の男なんて」
「あらま、光栄が水平対向エンジンみたいにいったりきたりしてるぜ」

「ロータリーエンジンみたいに後悔がぶんまわってるわよ」
「そのうち、ロケットエンジン積んだ男が見つかるさ」

「それまで、どーすんのよぉ、おもちゃで逝った後の虚しさが解る?」
「僕も右手が恋人の頃は空しかった、耐えろ香織」

「涼次、チョコレート3枚あげるからさ アヤちゃんに内緒で」
チョコレートは帯封の着いたやつの隠語
「あらま、随分見込まれたけれど、ごめんな」

「もぉおおおお、意地悪!」
「すまんのぉ」
「涼次、武道場へ行け」
「なんだよ唐突に」
「アヤちゃんやばいぞ」
「ん?」
僕の尻が浮いた

「アヤちゃんやられちゃったら、おはちがこっちへ来るかと想ったけど、自分が嫌になったから歌う」

僕はショルダーにキンドル他をつめて席を立った。


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