車と私。

自分の書く文章に飽きてきた。見慣れたのもある。
分かったのは、いつも同じところをぐるぐるしがちということ。言葉を変えて同じようなことを言っている。
まだまだ枠外にいけそうということも分かった。

今は夕方で、外出したい欲が出てきている。家にずっといることもできるようになってきたけど、頭がぐつぐつしている時は外に出たくなる。散歩する習慣を再開したいと思っているけど、私はどうしようもない人間なので「散歩したいなー」とここ３日くらい考えているだけの口先人間だ。
たぶん、散歩しようと外に出て、一軒はさんだところに借りている月極駐車場に置いてある愛車に乗り込むのが落ちだ。

言い訳だけど、車が好きすぎるのだ。乗り始めたのは20年以上前、私の地元はだいたい皆免許を取って数年で各々自家用車を持つ車社会で、私ももうずっと自分の車を所有している。だからこれだけ公共交通機関がたくさんある街に住んでいても、基本車で動いている。

車が好きな理由はたくさんある。

まず、どこへでも行けるところ。
道がつながっているところへは、どこへでも行ける。時間がかかったとしても、自分のタイミングで出発できるし、いつでも休める。自由なのがいい。20代の頃はどこへでも車で行った。今は日常生活が楽しいので、あまり遠くへは行かなくなったけど、それでも数か月に一度くらいは車を運転する目的で出かける。

運転中の没入感。
車を運転しながらよく考え事をする。手や足は運転操作で制限されているから、それがいい。いいひらめきが降りてくることも多い。楽しい。

車そのものがかわいい。
車に変なこだわりがあって、見た目やエンジンの大きさにも私なりの譲れないポイントがある。そうやって選んだ車だから毎度乗るのが楽しい。昨年、壊れてしまった前の愛車と泣く泣くお別れをして、新しく迎えた今の車は、これまでとは全く違う系統で、私のこれからの働き方、暮らし方にピッタリとも言える車だ。そういえば、一つ前の車までは、誰かと暮らすことやもしかして子供を持つかもしれないという観点を車選びに入れていたことを思い出す。今回は全く考えなかったな。誰と暮らそうが、この車に乗っていくんだという自分になった気がする。いいことだ。

という感じでやっぱり私は今日も散歩には行けなかった。雨が降り続けたおかげで、今日は久しぶりにクーラーなしでも暑くないというのに。散歩どころか、少し足をのばして大きいスーパーまで行ってきた。これも私のどうしようもなさのひとつなのだ。