それ、たった流
今日はヨガの日。息子からシルバーヨガと呼ばれているヨガは、母の友達のたったさんに誘われて始めた。母とたったさんは23歳年が離れていたけど、友達だった。当時、2人の年齢差を数えでびっくりしたっけ。
たったさんは、天理教の道場(呼び方は道場でないのかもしれない)の奥様。だから、ヨガはその道場で行われる。親方様の祀られた神殿の見える部屋で、ヨガ教室が開かれているのだ。
たったさんには、我が息子ふたりが、幼稚園の送り迎えやら、その後のお世話など、たくさんお世話になった。たったさんの家は、ちょうど息子たちの小学校までの通り道にあるので、毎朝「行ってきます」「行ってらっしゃい」と声をかけ合っていたそうだ。
仕事をしていたので、我が母に息子たちの面倒をみてもらっていたわたし。しかし、母にも突然の予定があり、たったさんに息子たちの世話を依頼することになったのだ。初めは、仕事の依頼の関係だったけど、母とたったさんは、だんだんと意気投合して、仲良くなったのだ。
「行ってみたら、ヨガの先生は74、他の二人は77、そういえば、たったさんも73なんだよ」
なんのこと?年齢である。それを聞いた息子、すかさず、
「シルバーヨガだな」
とのたまった。
息子に言われてもピンとこなかった。ああ、あれか。近所のスーパーでは、毎週月曜日と金曜日がシルバーディ、60歳以上にお得な日なのだ。近所にできた老人ホームの名前も「シルバースター」だったな。(なんだかシルベスター・スタローンを思い出す。)シルバーって、そう言うこと。そう、わたし、シルバー。
自由人になった我らだって、60代であるが、そのヨガの中にあっては、「若い人」なのである。職場では一番年上だったのに、ヨガでは、若い人。笑える。
たったさんは、入り口にいつも季節の花を飾っている。それが毎回見事なので「たった流」と呼んでいる。
先日、次男が袴姿で三味線を弾いている写真を差し上げたら喜んでいた。生けてあるフジバカマの横にりんご(彩香)と一緒に飾って「いいね。」とうれしそうだ。なんたって、小さいときから見ているものね。今では私もたったさんと仲良しなのだ。
今日、ヨガに行くと、たった流のお花の横にその写真が飾ってあるではないか。今日のお花は紫のフジバカマに白い丸フジバカマである。「はかまだけに」と、笑うたったさん。
ヨガのお仲間に、
「(その写真の人)誰なの?」と聞かれて、たったさんは「孫!」と答えてニヤリと笑った。
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