見出し画像

体質と陰陽とお茶

こんにちは。
茶師beniです。

昨日は旧正月の1月1日でした。

中国や台湾は旧暦のお正月を
盛大にお祝いをします。

北の方では水餃子を作ります。

南の方では、日本とは同じでお餅を食べたりするようです。

小さいごろはとてもわくわくする日でした。

旧暦のことを陰暦とも言います。
これに対して西暦のことを陽暦とも言います。

陰暦は月の満ち欠けの周期をもとにした暦のことです。

陽暦は地球が太陽の周りを回る周期のことを言います。

陰暦はいまだにメインで使う中国や台湾はそこに長い歴史があるからだけではないのです。

わたしのおばあちゃんは、海育ちで、父親が漁師だったからかもしれないです。

おばあちゃんは、陰暦のもっと時間単位で区切られたカレンダをいつもみていました。
それによれば、いつが大潮で何時ごろに潮引くわけで、その時間に海によく連れてくれました。

そして、見事に大潮引きといったときには、海には広い浅瀬が広がっていて、たくさんの貝やあさりがとれたのでした。

陰と陽、中国は古くから生活の中にも浸透している
ものだったのです。

そして体質もこの陰陽で分類、未病を治そうとするのが漢方医学になるわけなんです。

すべてのひとに陰も陽もともに備わっているのですが、

体質は先天的に親からの遺伝からのと、
後天的に生活する環境や食生活によって
できあがっていくのですね。

しかも、体質は一つではなく、同時に
そのバランスは常に生活の環境や習慣
食べ物や飲み物によって変化するものなんです。

「陰虚」「陽虚」という
体質があります。

「虚」という言葉は
不足しているという意味なんです。

この言葉からもわかるように
陰も陽も必要なもので

どれかが不足していると
バランスが崩れる
という考えを示しているのですね。

そして、この体質に応じて
お茶や食べ物を選んで
生活に取り入れることが

これが、「医食同源」になるわけです。

ちなみに、

「陰虚」とは
陰が足りていないという意味で
陽の性質が強くでやすいので

暑くなりやすく乾燥しやすい
精神的には
せっかちになりイライラがしやすい
失眠になりやすい

「陰虚」の体質は軽発酵のお茶飲むに
合う体質なんです。
緑茶、月光美人の白茶、
高山茶のような烏龍茶が合うわけです。

「陽虚」とは
陽は足りないのだという意味で
陰の性質がでやすいので
寒がりやすく、
体力やスタミナが足りないと感じやすいのです。

単純に日向ぼっこするだけでも
陽を補給して良いのです。

「陽虚」の体質の方は
全発酵した紅茶や黒茶が良いでしょう
あるいは重発酵の烏龍茶や焙煎した烏龍茶

緑茶や軽発酵の烏龍茶は避けた
ほうが良いのです。

中国も台湾も
そこで暮らしていると
わたしのおばあちゃんも
そうでしたが
常識として体質を見抜いて

小豆を食べなさいよ
冷たいアイスはだめよとか
などよく言われます

常識のようですが
中国では生きる知恵なんでしょ。

若いごろは気にせずに
頭に入ってこないものでした

その後も医学や科学を勉強するので
合理主義というか
根拠を述べようみたいな
気持ちが強かったのですね

しかしまだたかが50年弱ですが
人生を長く生きてきたら
果たして、根拠というのは
浅い考えなんじゃないかって
感じることが多くなってきました。

全体として捉える
漢方医学を日常でつかっていた習慣を
大切にしたおばあちゃんの知恵が

どことなく
覚えていたのか
思い出し、中国に行くと
書店ではすぐにそういう本に
巡り会えてしまう

これもわたしの中に
そういうものが
深い記憶のような
ものが蘇る感じなんです。

とても心地よいし
すーっと入ってきます。

お茶のご縁も
ここにつながっていたか
とほぼ確信したわけなんです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は

鳳凰単叢茶の雪片

珍しい烏龍茶の冬茶です。

花のような香りが
口の中で余韻があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?