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紅花ノベルズ

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ごく稀ですが、何か物語風なものを書きたい衝動に駆られるのです。これは私の前世のせい?おそらく前世は夏目漱石。(←な訳ねーだろ!) ※画像は角川書店『文豪ストレイドッグス』(ヤング…
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2019年9月の記事一覧

ばれ☆おど!⑦

   第7話 二つ名の持ち主  開いたロッカーの中から、シータが現れた。  シータはヨタ…

ばれ☆おど!⑥

 第6話 人工知能の推理力  矢文の内容を読んだカン太は思う。 (誰なんだ? ちょっと前…

ばれ☆おど!⑤

 第二章『暗闇からの執行人』  第5話 ぬいぐるみ型ロボット〝シータ〟  翌日、四月二十…

ばれ☆おど!④

   第4話 愛銃〝アンサー〟 「さあ、ユーの出番だ。吾川君。早く手柄を上げたいだろう。…

ばれ☆おど!③

 第3話 強制入部と初仕事  翌日。4月21日。土曜日。  放課後、部室に向かいながら、…

ばれ☆おど!②

   第2話 鬼の風紀委員VS動物愛護部 「やっぱり、ここにいたか。さあ、降参しろ!」  …

ばれ☆おど!①

 第一章 孤高のマッドドクター  第1話 逃亡の果てに    4月20日午前8時30分。バス停からがやがやと、高校生の群れが学校を目指し、彼らの通学路であるポプラ並木を賑わしていた。  雀ヶ谷南(スズメガヤミナミ)高校の正門前では、時々抜き打ちで〝持ち物検査〟が行われる。どこの高校でも行われている、あの年中行事だ。  今日はその日であった――。  一人の男子生徒が正門を通過しようとしている。  彼はカバンの中身を広げて見せる。  彼の名は吾川カン太(アガワカンタ)。こ

ばれ☆おど!⓪

 プロローグ  ヒュー、ヒューー、ピューピュー、ピュー    やけに風が強い。  ビル風…