れいわ新選組徹底批判 東京都知事選の1億2450万777円
2020年7月5日東京都知事選後の記者会見で山本太郎は「選挙に関連する支出額」が1億2450万777円に達したと発表した。
この記事では、果たしてこの金額は妥当だったのかを検討していく。
他有力候補者との比較
まずは、得票数が上位の小池百合子、宇都宮健児、小野泰輔の3候補の「選挙に関連する支出額」(※1)と比較していこう。
小池百合子:1980万3070円
宇都宮健児:2620万7821円
小野 泰輔:2566万6699円
この3者と比較すると山本太郎の1億2450万777円は、文字通りにけた違いに大きい。一体、何にこれ程の金をつぎ込んだのだろうか。
選挙運動に関する収支報告書要旨を読む
東京都広報第17337号に選挙運動に関する収支報告書要旨が載っている。
この資料から先ほどの3者と比較して、山本太郎が突出して多い項目を見ていく。
選挙事務所費:山本太郎約876万円、小池百合子17万円、宇都宮健児約256万円、小野泰輔約133万円。
通信費:山本太郎約921万円、小池百合子約90万円、宇都宮健児約4万円、小野泰輔約41万円。
休泊費:山本太郎約240万円、小池百合子0円、宇都宮健児約28万円、小野泰輔約56万円。
選挙事務所費が高額なのは、他候補者よりも良い立地か広いところを借りたのだろう。選挙事務所費が高額だと票獲得につながるとでも考えていたのだろうか。
通信費にこれ程の差が出たのは何故だろうか、選挙戦術が根本から違っていたのだろうか。
休泊費が多いということは、遠方から選挙スタッフが多数来ているということだろう。
ちなみに、小野泰輔の雑費が約601万円と他候補と比較して突出している。これはこれで気になる。ただし、選挙運動費用の詳細を知りたければ、東京都の選挙管理委員会に行くしかない。
れいわ新選組の政治資金収支報告書を読む
「選挙に関連する支出額」には先ほどの「選挙運動費用」のみならず、確認団体の「政治運動費用」も含まれている。日本の法律がこれを認めてしまっており、ややこしいことになっている。
そこで、れいわ新選組の政治資金収支報告書から東京都知事選に関連した費用と思しきもの中で、突出したものを見ていく。
選挙宣伝費「東京都知事選舞台一式」:約1087万円
他候補者の確認団体を見ても「舞台一式」なんてものに支出しているのは山本太郎のみである。しかもそれに約1087万円もつぎ込んでいるのは異常である。
宣伝広告費「新聞広告掲載料」:約4042万円
宣伝広告費「屋外ビジョン広告料」:約592万円
宣伝広告費「チラシ新聞折込料」:約410万円
宣伝広告費「ポスター・封筒代」:約312万円
宣伝広告費「ネット広告代」:約100万円
宣伝広告費「トラック・街宣車ラッピング代」:約81万円
「新聞広告掲載料」「屋外ビジョン広告料」「チラシ新聞折込料」だけでも
合計5044万円と凄まじい額になっている。
Twitterに実際の新聞広告と見られるものを載せている方がいた。
山本太郎の新聞広告は他候補者と桁違いに大きい。当然、費用も桁違いに大きくなる。
他にも東京都知事選費用と思しき支出はまだまだあるのだが、ここでは紹介しきられない。興味がある方はれいわ新選組の政治資金収支報告書を確認していただきたい。
困窮する候補者
れいわ新選組は決して豊富に政治資金がある政党ではない。
2020年の収入が国政政党の中でNHK党に次いで2番目に低い約4億4600万円しかない。上位の自民党:約240憶8100万円、共産党:約202憶8800万円と比較するとその少なさが分かるだろう。
約4億4600万円しか収入がないのに、東京都知事選に約1億2450万を注ぎ込んでしまった。その結果として政治活動に支障が出るのは明白だろう。
れいわ新選組の候補者が困窮しているのは、れいわ新選組の金銭管理のおかしさが大きい要因だ。
他の候補者は身を削りながら政治活動を行っている。
山本太郎はのんきに盆踊りを踊っている場合ではない。
何が「あなたを守る」だ。
候補者すら守らない政党にそんなことが出来るわけがない。
参考サイト
この記事を書くにあたって「ken-pc-worksのブログ」さんを参考にさせていただいた。
特に「選挙運動に関する収支報告書要旨」が何処にあるのかを探していたので大変助かりました。この場を借りてお礼申し上げます。
脚注
※1山本太郎以外の「選挙に関連する支出額」は
「選挙運動に関する収支報告書要旨の支出(公費負担相当額を含む)額」+「確認団体の政治活動費の合計(候補者本人への寄付を除く)額」で算出した。
選挙運動に関する収支報告書要旨「東京都広報第17337号」
小池百合子確認団体「現職女性知事を応援する都民ファーストの会」
宇都宮健児確認団体「希望のまち東京をつくる会」
小野泰輔確認団体「小野たいすけ後援会」
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