見出し画像

年金問題のこれからを勝手に考える

みなさま こんにちは
記事にアクセスくださってありがとうございます😊

公的年金界の5年に一度の一大イベント、財政検証の結果の発表が先日ありました。
年金専門家の方には興味深い内容で今後の政策の方針を占う上でも重要なんだろうなと思う一方で、私のような普通の市民には、モデル年金?なにそれ? 経済前提による楽観、現状、悲観ケース・・・うーん難しいかも、という内容でした。

今回は、年金財政に関連して疑問に思ったこと、年金問題日本の男女格差問題に関係が深いとの感想をメモとして書いておきたいと思います。

財政検証のサマリー

超ざっくりまとめ: 年金財政検証は、前回検証時と同じカテゴリーの経済前提どうし比べると、所得代替率の指標で若干改善。いろんな指標があるので、率で改善、額で悪化、マクロ経済スライドなど色々ありすぎて、一般市民の私には正確に理解するには難しいので詳細省略😓
財政検証結果は5年前に比べて改善傾向がみられたものの、給付水準の低下が当面続くこと、賃上げ、足元での厚生年金の被保険者の向上(女性就労、高年齢者就労)、年金運用状況等など影響因子で若干ポジティブな面もありつつ、給付水準は年金だけで暮らすにはたぶん厳しい、の傾向は変わらずのようです。

なぞのモデル年金(専業主婦アリ夫婦)ケース

年金財政は、そこまで悪化の状況ではないことが確認してされた一方、「モデル年金」、つまり夫が主の働き手で40年厚生年金加入、妻は専業主婦(第3号)というモデルがメインで示される点は相変わらずでした。
そもそも厚生年金 第3号廃止議論も進んできているし、パートであっても全員厚生年金加入時代に突入しつつある、また性別問わず単身世帯も増えているところで、専業主婦モデル年金夫婦像で見せられても、考えづらいなー。一般的にはどうなんでしょうね。

一方で女性と男性の年金水準が大差な事実は相変わらずで、平均的な女性の収入では高齢期自立できるとは言い難く、、こんなに男女差あるのね、、と現実を実感。
老齢厚生年金(基礎年金を含む)の月額は男性が16万円台、女性が10万円台(2022年データ)。
男女の年金差は、就労年齢期での給与総所得の格差そのものですが、モデル年金での表示はなんだかうまくその辺を誤魔化し、年金は夫婦像として見せる必要性がまだ高いのでしょうかね、、。

国民年金の65歳までの加入期間の延長は見送り

今回の検証に合わせて、「国民年金の加入期間 (全員)65歳までの延長」案は、導入検討は見送りいう発表もありました。
あれ??なんでこれだけさっさと見送り決定が発表?と違和感もありますが、国側にデメリットが大きい、コスパ悪いと判断したのでしょうか。国は、厚生年金はいろいろ変更しけど、国民年金は正直あんまり変更したくない、、のかも?

国民年金(基礎年金部分)は、本人が支払う保険料と国(税)のマッチング拠出みたいなものなので、国民年金延長したら国(税)からの投入額も(国が)きついしなー という国の懐事情かもしれません。また、60歳以上の厚生年金加入者の基礎年金部分はうまく誤魔化されてる感じもするので、貴重な財源である高齢期厚生年金加入に波風立てたくない思惑かも?(勘ぐりすぎ?)
とりあえずこの議論は一旦棚上げするらしい、ということはわかりました。

第3号問題の議論は進展する?

第3号年金加入者、サラリーパーソンに扶養される専業主婦・専業主夫の件は、意外に静かな論調の感じもします。パート従業員の厚生年金加入の方を何年かかけて取り組んでいるで、物事の順番的にはパート従業員の賃上げからの全員厚生年金加入を促せばいいという道筋で、3号はもう少し成り行き見守り中でしょうかね。

第3号問題、年収の壁は、実態としては女性の低賃金・生涯収入の低下をさりげなく、いや全力で後押ししてしまっている制度でもあるので、専業主婦ありきモデル年金世帯像の崩壊ともに、そろそろ、新時代への転換時期ではないかと個人的には感じます。

ただ、こればっかりは、実際、専業主婦を好きでやっている家庭ばかりではないという声もあるとは思いますし、働いたとしても非正規や低賃金で社保費用追加の働き損という言葉に代表されるように、第3号当事者世帯は概ね3号制度廃止には反対、、ですよね。
また、厚生年金加入者(単身世帯、共働き世帯)が3号は不公平だ!!と大声をあげているかというとそうでもない気もします。なぜなら、年金保険料として第3号分を、第2号保険者みんなでどのように負担しているのか気付きにくい仕組みになっていますしね。もし今後、第3号廃止したら、現2号の年金保険料減らす議論もしないといけないですし、3号だった人が1号か2号で年金保険料納付することになるので、徴収が面倒なことになりますしね。無納付者が増えるだろうから、財政的にはマイナスだろうし、正直国は第3号はこのまま維持したいのかな、とも思います。(妄想です)

やっぱり複雑で難しそうな年金問題(特に男女格差)

今回の年金の財政検証の記事などをみて、、、
個人単位と、世帯単位での制度が入り乱れている、
古い家長制度、女性は経済的には夫の扶養下にあることを是(標準モデル)であるかのような表現が残る、
生涯所得の男女差をあからさまに見せつけられる、、それが年金なんだなと思っちゃいました。

単純な給付額差以外にも、遺族年金の仕組みの男女差や、特別厚生年金受給年齢の男女差とか、今となってはなんでだっけ?と思うようなことも多いので、素人は近づきづらい、、、全体像を知らないアナタが何をおっしゃっているのですか?と一刀両断、跳ね返されそうです。。

老後を生きるであろう国民全員に関わることだけど、難しい内容でした。
今回、ほぼ自分の理解の記録な内容でしたが、記事お読みいただき、ありがとうございます😊

また何かのNote記事でお目に書かれると嬉しいです。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?