見出し画像

AIの問いの作法

デジタルファーストキャンプにおいて、AIを使いこなす。AIに適切な問いをすることが大事であるとお話があった。AIは今後どんどん発達していくので、それを電卓のように、スマホのほうに使いこなすことが今後当たり前のようになっていくとのお話であった。
AIは今後発展を続けていく、それに対して人間はだんだん衰えていくとの考え方が示され、年齢を重ねて老いていく人間と、永遠に若いまま学び続けていく若者のようだと感じた。
常に、自分が若いころのようにエネルギーをもって学び続けていくのであれば、それはきっとすごいことになるだろう、また、MLBで言うならば、大谷選手が永遠に若いままであるならば、きっと恐ろしいほどの成績を上げ続けるだろう。でも、そういうことがAIというものに起きているのだと認識を新たにした。

AIに適切な問いを与えるというのは、日々の仕事でもいえることであると思う。ややこしい案件で手が止まっているチームに対しても、様々な質問をしてその答えを聞いているうちに、いつの間にか解決への糸口や方向性が見えてくることがある。そのような対話を重ねてある一定の答えに効率的に到達するというのは、まさにヘーゲルの弁証法そのものであって、これをいかに効率的に実行するのか?ということを言っているのに過ぎないのだろう。
そう思うと、機序的には別に大したイノベーションでもないように思う。つまり、それをものすごいデータでもって高い確率で解答に近いものをアウトプットしているのに過ぎないのだろう。

勝手に多くの議論を行って勝手に確率の高い答えを吐き出してくれるAIを横で扱い、さらにそれを用いてAIにできないことで差別化していく社会の変化というものは、おそらく想像を絶するすさまじさで変わっていくだろう。
どう考えても現在の既存の仕事がこのまま存在していくとは考えられず、人間もすごい速さで変わっていく必要があり、そのためにこのキャンプで学んでいるのではあるが、それに追いついていける人といけない人とが出てくるだろう未来を予想すると、それはいったいどんな格差として将来の問題としてあらわれてくるのか、興味深くもあり、恐ろしくもあり、自身がそれにキャッチアップできたとしても、そうではない人や社会に対してどのように責任を果たしていくのか、様々考える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?