モモ
読書感想文
感じたことを言葉にして伝える練習しています
自分の意見を言葉にする練習をしています
ミヒャエルエンデ作
大島かおり訳
とある町外れの小さな円形劇場跡に、何処からともなく迷い込んで住み着いた身寄りのない不思議な少女モモが
灰色の男たち「時間どろぼう」から盗まれた時間を取り戻すお話し
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児童文学ですが、なぜ大人になってからのチョイスなのか
遠いむかし
小学生の頃に初めて読んだ長編小説
もう細かい内容はほとんど覚えてないけど、ずっと記憶の片隅にあって
いつか読み返したいと思いつつやっと重い腰をあげて2回目を読み終わることができました
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『モモ』は現実世界における現代人の忙しさや時間の使い方、人々のコミュニケーション不足などの問題を象徴的に表現していると思いました。現代社会における効率主義や時間に対する価値観の歪みを問題提起しているとも言えます。
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この本が書かれた50年前と今では、更なる技術の進歩により効率化(生産性の向上やコスト削減)の取り組みがますます盛んになってきています。それに合わせるように時間に対する価値観も、近年ではコスパならぬタイパ(時間対効果)の時代になっています。
映画や音楽など、情緒や感動を生み出す“間”までも効率のいい時間の活用でカットされていく時代です。
(これには単なる時代の流れ。。。だけでは片づけられない背景もあると思いますが…)
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同じ時間内でより多くの生産や成果を求められ、いかに少ない時間で・いかに少人数で成果を出すか。その結果、より多くの課題(タスク)が現代人にのしかかってきて、人々の心は疲弊しストレスフルに陥っています。
まさに物語のような状況です。
50年前作者が忠告していたにもかかわらず、改善策を講じることなく今に至っているカンジ。状況は悪くなっていくばかり。私たちどこに向かっているのだろうか?
読み終わった後ある意味得体のしれない不気味な怖さを感じました。
きっと子ども心にも不気味さを感じたに違いないのに
なぜもう一度読みたかったのか?
改めてどんな感想を持つのか?
答えが見つからないまま半年がたってしまった
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この物語は、もちろんモモが主人公ですが、友人2人もなくてはならない存在だと思います。
主人公:モモ
・人の話しを聴くのがとても上手
・ただ聴いてるだけなのに相手は悩みを解決できてしまう
友人:観光ガイドのジジ
・物語を創作して話すのが得意
・モモが聞いてくれているときは空想力が花ひらく
友人:道路掃除夫ベッポ
・決して焦らず丁寧に仕事をする
・どう答えるのがいいのかじっくりと考える
・言いたいことを言葉にするのに苦労している
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何故か今
その3人の特性を持ちたい(ほしい)、その職業を天職にしたいと学びを続ける日々を過ごしています。
遠回りしたけどやりたいことをやっと見つけたお仕事です。
・評価せずに寄り添い聴く力
・実体験と想像力を働かせて例をあげた話でだれか助ける力
・話すときは、どの言葉を使ってどのように話したら伝わるかとじっくり考える力
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自分でも気づかないうちに子供のころにこの3人をリスペクトしてしまったのかも
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