見出し画像

モチベーションの源流

こんにちわ作編曲家の田辺恵二です、さてプロになって30年を超えて何かと振り返る事が多く様々な事で「あれどう言う事だったか?」なんて考えちゃうのですが不肖私めのなぜ曲を書くのか?を駄文ではありますが羅列していきたいと思います

プロになる前音楽というかそれっぽいものを意識し始めるのはソプラノリコーダー=単音、鍵盤ハーモニカ=和音というのが一番大きいかもしれません、当時雑誌の明星だかそんなのの付録で歌本的なのがあってメロ譜とコード譜が載っていたものがあって小学生ながらソプラノリコーダーじゃこれ再現できないぜ!って疑問が生じて自力で鍵盤ハーモニカを買って初めて音楽って複数の音から成り立つのね、とシンプルに気づいたのです!前置きすいません

その後MIDIという歴史的な発明により一人でも電子楽器を使い音楽というものを表現できる時代のど真ん中で育ちずっぽりそこにハマった世代ではあります、中学ぐらいかたちょいちょいMIDI機材に接して高校になって親に買ってもらったりバイトしたりでなんとなく4リズムできるぐらいの機材も集めて曲?っぽい(実際は8小節のループ素材みたなの)のを作っていましたメロディを作るという概念がなかったので・・・・

ではこのころどんな時に曲を書いていたかというと特にありません暇があって適当にさらに言えばなんとなくというしかありません、もちろんこの先何かの表現をしたかったわけでもなくバンドを組んでいたのでもないのでそんな感じでした

さてなんとなくプロになった1990年ぐらい・・・まだ曲を書くモチベはありませんたまに依頼されるメジャーレーベルのDからの「なんか曲ない?」の時に意味もわからず無理やり書いてみるレベルでした、そして曲書くの慣れてなさすぎて毎回苦行でした・・・

その後2000年前後に訪れる「本格的コンペシステムの導入」により私もコンペシートによるコンペという大海に船を出す事になるのです、ここからが作家としてのモチベの最初なのかな?と思うのです。つまり金になるかならないかはともかく締切という存在によりとりあえず曲を書く大義ができて自分の気持ちはどうであれ曲を書くという謎のモチベが発生するのです!!

コンペシステムに異論を唱える人も多くなった昨今仕事の依頼もない人の曲を書くモチベってどこにあるんだろう?といつも思うのですがアーティストならまだしも職業作家の人が直接依頼なしの作曲のモチベってよっぽど変態でしかありえない心境ではあると思うです・・・話が逸れますがかつて仕事が死ぬほどあった時は本当に申し訳ないのですが1曲やればいくらだな、なんて邪心に囚われた時もありました。

現在私的に曲書くモチベーションって依頼とか金銭的なものもありますが「こういう曲を書きたい」という至極シンプルな気持ちで書いていることも多い気がしますとは言っても100%自分のエゴという事ではなく依頼されたお題も鑑みつつ自分だったらとブチ込むという感じです!まあこれが作家ということなんでしょうがどこかに自分は残しておきたいということなんでしょうか

さて何か作品を世の中に残したいというモチベや結果金銭の授受、シンプルに楽曲を完成(昇華)させるという行為自分的にはどれも作品を世に出したい聞いてもらいたいというそもそもの欲求があるのではないかと思っています

誰も聞く人(聞いてくれる人)がいなければ私は音楽はやらないと考えているので

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?