いちばんすきなのは。2
朝メトロに乗って、座れた時間にだけ書いている。この時間がいちばんすきだ。
ことの発端は娘からのお題。何人の父を描けるか、ワクワクなチャレンジである。
また別の父をかいていく。書けるだけ、時間が許す限り。
僕の父は無口な人で、言葉よりもタバコの煙を吐き出している時間のほうが長い人だった。
幼い頃の僕も、今よりもっと内向的で、父と手を繋いで歩きたいと願っても、姉を含め街で見かける親子のようにはうまくやれなかった。
父以外の人とはごく自然に、当たり前のように手を繋いで歩いた。
父は僕を好いていてくれただろうか?
一緒のうちに住んでいても父に会うのは、日曜日くらい。朝起きるとすでに出勤しており、夜はぼくが眠ってはるか経って帰ってくる。
20230823
少ししか座れなかった。
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