見出し画像

中途採用と活躍について考えてみた

障害者雇用について、雇用の管理者の視点で書いてるnoteです。
ですが、今日は障害のことはあまり気にせず採用について書きたいと思います。
そうです。中途採用担当経歴の方が長いのです。

採用後の活躍を左右するもの

人を見抜くのは容易なことではありませんので、採用や評価というジャンルにおいていろいろなノウハウがありますが、必ずしもそれに沿えば成功を収めるわけではありません。

それは、採用される人も、採用する会社も、それをとりまく社会・経済も無数の要因により変化していくからです。

採用される人が採用時にどれほど想定通りの人材だったとしても、予期せずして体調を崩したり、価値観を変えるような出来事があったり、家庭環境が変わるなどして、これまでどおりのパフォーマンスを出せなくなることがあります。

それも必ずしも顕著な出来事とは限りません。
2020年のように、働き方や生き方を見つめなおす内省的な日々を過ごすことで、自身の中の優先順位付けが変わることもあるでしょう。会社側もテレワークをしていて、当人のその変化を感じ取るのは大変難しい。

会社も同じです。経営陣が変わるという出来事は顕著ですが、そうでなくとも、制度が変わった、組織が変わった、上司が変わった、クライアントが変わった、業務が変わった、役割が変わった、部署の管掌範囲が変わった、ということが起これば、これまで通りにいかないことはあります。

また、本人の能力が高いだけでも会社の文化的に合わなければ、残念ながら本人からすれば活躍しづらい環境となり、会社からすれば扱いづらい社員となってしまいます。

それゆえに、変化や柔軟性、そして相性という点は大いに注目すべき点です。

選考時に気を付けたいこと

さて、最近障害者採用をしていて気づいた点も書いておきたいと思います。(障害者採用だけの視点ではなく、採用全般のことですが)

先に述べておくと、期待が高く採用面接時に片目を閉じた選考は失敗するということです。

片目を閉じるのは遠近法の何かではなく、比喩でして、トーマス・フラーの「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」から引用しています。

この言葉には2つの視点があります。

① 結婚前は「恋は盲目」ではいけない。懸念は後々の災いとなるので、両眼を見開きよくよく観察して吟味すべし
② 結婚後は細かなことまで観察しても嫌になるだけなので、少し見逃すくらいの寛容さをもつべし

入社を結婚でたとえることもあるように、この結婚に関する名言は採用にも通じるところがあります。

書類選考時に、(書類上は)求人の理想に沿うような人物が出てきた場合、面接時に「意気投合」することに気合が入り過ぎて、本来見落としてはいけない部分、懸念事項として検討すべき部分を見過ごして(見なかったことにして)採用することが時に起こります。

どうしても採用したいあと一人、、なかなか見つからない求人、、
こういう時に、求めていた人物がひょっこり出てくると、つい採用することを前提に話を進めていませんでしょうか?





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?