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直感で動く/システム1

障害者雇用とか発達障害について、毎週日曜日に書いてます。どちらかというと障害者雇用管理者向けに書いてます。たまに関係ないことも書いてます。この冒頭の文章は、ここまでテンプレです。

さて、最近読んでる本の話です。
ノーベル経済学賞をとったダニエル・カーネマン先生が著した「ファスト&フロー」という本がおもしろく、まだ第7章という読み途中にも関わらず紹介させていただきます。

どんな本かざっくり言うと、人は直感的に「それらしい」と思うことがあっても、意外と間違って判断していることがあるよね、疲れてるときは適当な判断しちゃうよね、どうしてそうなんだろう?判断エラーはどうして起こるんだろう?という内容を取り扱った本です。

一見、障害者雇用とは全く関係のない本に思えますが、発達障害の方の判断のクセとして、本書でいうシステム1での判断が多いように感じるので、興味深く読ませてもらっているところです(もしかしたら本書の第8章以降に、発達障害との関連が述べられていたとしたら、すみません。なにせまだ第7章なもので自分で発見した気になってます)。

システム1というのは、常に動いて周囲を簡素化して判断している部分です。ざわざわしている中でも自分の名前が呼ばれたら反応してしまうような、無意識で判断している部分です。他にも、「2×4」を見て、自然に答えが思い浮かんでしまうような自動的な部分です。
もう一方は、システム2と呼ばれています。これは、自分の名前が呼ばれても、決して振り向かないで平常を保つように「意識」して「制御」する部分です。他にも「34×67」を見て、答えを出すような、ちょっと無意識ではできない部分です。

たとえば、ミスが多い人の思い込みというのは、このシステム1で簡易的な処理をしている時ではないかと思われます。それっぽいものを見て、それっぽい判断をしている場合が該当すると思います。

楽したいからパパっと判断してしまいそうですが、システム2でじっくり見て判断すればミスをしなかった、ということは確実にあります。

要は、凡ミスはすべてシステム2が稼働せずに発生しているとも言えるでしょう。

第8章以降で、このシステム2の効果的な活性化について書かれていればうれしいのですが、果たしてどうでしょう。
もし、記述がなかったとしても、自分なりに、システム2を効果的に動かすための方法は編み出しておきたいなと思いました。

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