見出し画像

フクフェス vol.1 全体所感 〜全部楽しんだ奴が優勝〜

この記事は、2023年1月19日(木)にアメブロに投稿した記事を転載したものです。

2023年1月13日、金曜日。在りし日の船上劇場を思い出して懐かしみながら、僕が居たのは瀬戸内の海の上。

名古屋からバスに乗り大阪、電車で神戸に移動し、そこから向かう先は香川県・高松。


そうです、滝宮駅&滝宮天満宮参拝です!

もちろん嘘です!

(訪問したのは本当です)


確かにここで3月にここでライブするけど、エルレでもないです。

今回はSTU48副キャプテン・福田朱里さんが主催するアイドルフェス、「フクフェス Vol.1」に参加するために高松へやってきました!

推しメンこと原田清花さんは全く出る予定はありませんが…


最初から最高の予感しか無かったフェス

11月26日、「福田朱里より『素敵なお知らせ』があります」という公式のツイートに、僕はこう思っていました。

前々からアイドルフェスを主催したいと彼女は口にしていたので、可能性はゼロじゃないと。


そしてそれがなんとドンピシャで当たっていました…!! 


HelloYouth、ひめキュンフルーツ缶、Payrin's、Yamakatsu、くぴぽ、そしてどう考えても出演する以外なかった手羽先センセーション…と、順に発表されていく出演陣に、僕は「こんなん絶対楽しいやん!」しか考えてなかったです。


もともとふくちゃんとはアイドルやバンドの趣味嗜好が大変近く、特にふくちゃんの原点でもある175Rが、僕にとっても青春パンクブームの頃に死ぬほど聴いてたバンドでした。

まあ彼女はお父さんからの影響だし、どちらかといえばお父さんと僕が同じ趣味嗜好なんだと思いますが…笑


STUで活動しつつ様々なバンドやアイドルを見つけては現場に行くその姿勢には、すっかりSTUに通い始めてから情報収集をさぼっていた僕にも、いい影響を与えてくれました。


僕は10年以上前の2010年12月、友人に連れられてぱすぽ☆(のちPASSPO☆に改名)のリリイベを見に秋葉原の旧石丸電気へ行ったのが初のアイドル現場だったのですが、そこから地下に通いながら2013年頃から乃木坂、2016年から欅坂にも通いつつ2018年初頭にSTUに来たので、STU以外にもそこそこ情報は持ってる方だと思ってます。

(今回はくぴぽさんだけはちょっと存じ上げませんでした)


ただし、あくまで今のメインはSTUなので、現場には行かずにSNSなどで情報を仕入れるぐらい。

そんな中で、ふくちゃんがSNSなどでちょくちょく投下してくるアイドルやバンドのおすすめなどは僕にとっても刺さるものが多く、これまでのそういう流れがあったからこそ期待値は最初から上振れていました。


案の定、結果として最初から最後まで全部楽しかったです。


フクフェスに出演した各グループについてのインプレッションも書こうと思ったんですが、今回はあくまでこのフクフェスそのものに主眼を置いて、つらつらと書かせていただければと思います。


(2023年5月追記)

なお、3月に名古屋で開催されたPayrin’sさん主催のライブに行ってきました。めっちゃ楽しかったです。



STU48の副キャプテンが対バンライブを主催する意義

僕はこのフクフェス、すごく意義のある対バンだったと思っています。

(フェスと銘打ってはいますが、規模感としては対バンかなと)


メジャーアイドル側からアイドル間の垣根を取り払った

僕が思うSTU48のいいところの一つに、「フットワークの軽さ」があると思っています。


広島から瀬戸内各県、大阪、名古屋、東京、そして全国…というように、現在はコロナ禍という制約がありつつも、他の48Gに比べても比較的各地を転々としながらライブをしてくれています。


そしてそれ以上に、「いろんなアイドルと対バンをしている」という意味でも、フットワークの軽さが現れています。

特に「勝手に四国観光大使」のユニットはかなり対バンに出ていますし、自身の四国ツアーでも色々集客で苦労したりしながらライブを重ねてきてるので、今回フクフェスにSTUの代表として出るのは、そういう意味でも理にかなっているかと。


現在のところ、比較的大規模な対バンやアイドルフェス、ライブアイドルの中でも頭一つ抜けて売れているアイドルとの対バン、また瀬戸内エリアのローカル色の強い対バンなど、かなり色々なライブに呼んでいただいていることは、喜ばしいことだと思います。

その辺りは向こうとしても動員がとれるだとか、いろいろな思惑もあるところでしょうが、それでもありがたい話です。


しかしながら、やはり招待されるばかりの片方向ではなく、こちらもライブを主催して招待するという双方向でのやり取りがあることで、48G外とのコネクションがさらに強まる。


そうすればさらに色々な場所に呼んでもらえて認知度も上がるし、STUとしてもメジャーだからと独り高みの見物をするわけではなく、アイドル文化のさらなる発展に貢献しているという姿勢も示すことができ、STUのステータス向上にもなると思います。


48G自体がAKB48劇場という小さなステージから始まったこともあり、ライブ主体のライブアイドル(いわゆる地下アイドル)のような素地があったわけです。

それがどんどん規模を大きくして姉妹グループがたくさんできても、あくまで公演=ライブを主体としているアイドルであること。これはかなり大きなファクターなのではないでしょうか。


そして呼ばれたライブアイドル側にとっても、STUのファンという比較的規模の大きい客層に知ってもらえるという期待もあると思います。

ライブアイドルは、なによりもまず「知ってもらう」ことが何より重要だと思うので。


今回はふくちゃん主催ということで正確に言えばSTU主催ではないのですが、これからはSTUが対バンライブを主催するという選択肢も十分ありだと思いますし、一方でふくちゃんが仮にグループを卒業してもフクフェスは続けられるので、すごくいい取り組みだなと感じました。


特に個人として続けられることに関しては、実際にふくちゃんも「STUメンバーそれぞれがやりたいことをやれるようになるための先駆けになりたい」(意訳)と言ってたのも含めて、ですね。


瀬戸内へ人を呼び込むために

前述のフットワークの軽さにも繋がるのですが、全国津々浦々でライブをしていると、

「瀬戸内のグループなんだからもっと瀬戸内で公演をすべき」

という意見をちょくちょく目にしますが、僕自身はむしろ全国津々浦々でライブをしてほしいと思っています。


僕も地方の人間なので感じるのですが、地方でエンターテインメントに関して地元の動員だけでやっていくにはどうしても限界があります。

「瀬戸内を盛り上げる」と豪語したところで、瀬戸内エリアの全体的な人口、アイドル市場を鑑みても、狭い範囲の中でただ観客を待っているだけでは、おそらく常連客ばかりが集まるだけの公演を延々とし続け、尻すぼみのまま縮小していくのみではないでしょうか。


もちろん瀬戸内にも広島を中心に大きな都市はたくさんありますし、兵庫であれば関西圏からの集客も見込めますが、一番の集客が見込まれる首都圏からも遠く、瀬戸内エリア内でも都市間距離もあり、かといって福岡のようにローカルながらも隆盛を誇る音楽・アイドル文化が育っているわけではない点はウィークポイントかと。


なのでSTUは常に新しい顧客を外から呼び込むべきで、メディア戦略だけではなく、各地へ赴いてライブをすることは、新規顧客を獲得するうえでの大事な取り組みだと考えます。


そしてファンになってもらったら、瀬戸内で行われる公演、ライブ、今回のような対バンイベントやフェスに来てもらう。

おまいつのような地元の人間が月に3回公演に来るよりも、遠方から9人が3か月に1回公演に来てくれる方が、トータルとして知名度は広がっていくはずです。


当然遠方から来る人にとっては旅行となるので、宿泊や飲食、観光の需要喚起にもある程度の貢献を果たすことができる。その貢献は、ローカルアイドルとして立派な務めになっているのではないでしょうか。


また、前述の通り色々なアイドルとコネクションを作ってライブに来てもらえれば、そのグループのファンも瀬戸内に来てくれます。今回のフクフェスでも、STUに比べれば少ないかもしれませんが、それでも遠征してくれたファンもいました。

STUのファンにならずとも、STUと縁があれば瀬戸内に来てくれるわけです。


例えば今後もしまたグリーンアリーナのような集客に大きな労力を割かなければならない大きな場所でSTUが大切なライブをすることになった場合、そのようなコネクションがあれば、ファンでなくともコネクションがあれば見に来てもらえることだってありうる。

実際、僕が東京で地下に通っていた頃も、あのグループはよく対バンしてくれてたしワンマンライブ行ってみようか、なんてことはよくありました。

(これはもちろんグループを好きになってもらうのが大前提ではありますが)


そういう地道な積み重ねをしていくことが大事なのだと思います。


ふくちゃんの「香川に来てほしい」という強い思いが色々な人々を動かし、少なからず香川を盛り上げたという意味でも、今回の対バンは成功裏に終わったものと思っています。



ホストファンとしての意識は今後の大きな改善点

今回僕は全部のグループを楽しみました。

自分で言うのも変な話ですが、このフクフェスVol.1を一番楽しんだ人間だと思ってます。


しかしながら、僕はSTUファンとして各グループに申し訳ない気持ちもありました。

それは、ホストファンであるSTUのファンの対バンに対する姿勢があまり評価できるものではなかったからです。


船のオタクさん、他のアイドルさんを知らんのは分かるけど、あんたのお目当てのアイドル以外地蔵しとるのは本当に失礼やで(アイドル、福ちゃんに対して) 船以外興味ないんなら来んなや、おっても邪魔者、vol2無いで、そんなんなら

(原文ママ)

とある方のツイートを引用させていただきました。

過激な表現ではありますが、僕は同意しかありませんでした。


今回僕は整番が374、390と昼夜どちらも後方確定だったし案の定最後方でしたが、僕はリズムに乗って体を揺らしたり、手を掲げたり、クラップしたりしてました。

なんなら夜の部のはろゆすさんとふくちゃんのハッピーライフでは感極まりすぎて両手で拳あげて小さな声でシンガロングしてましたし、夜の部の時の手羽センさんの時はしまってたペンラを持ち出して黄色(佐山すずかさんの色です)を点けて振ってました。


STUにもう5年近く通っておきながら、実のところ僕は着席して真顔でペンラを振るだけのライブが結構しんどいです。

それ故に、今回のフクフェスはSTUをスタンディングで見られるだけじゃなく、過去に僕が楽しい時間を過ごしていた「ライブハウスでアイドルの対バンを見る」ということが久しぶりにできて、すごく楽しかったし嬉しかったです。


しかしその一方で、僕の横のおじさんたちは「まだSTU始まんねーのかよ、なげーな」みたいな感じで延々とお地蔵さんしてました。

後ろから見ていても、ペンラは皆持っているので振ってる人もいましたが、結構な数の人が微動だにせずお地蔵さんでした。


今これをくぴぽさん、Payrin’sさんを聴きながら色々調べて書いているのですが、彼女たちのセトリに関しては、やっぱり初見が多い現場に対する戦略を窺い知ることが少しできました。

ふくちゃんリクエストのはろゆすさんは別にしても、どのグループも対バン慣れしていて、短い持ち時間の中で戦略を練って参加されています。

STUにしても、ふくちゃんが今回かなりセトリに関して熟考に熟考を重ねている様子でした。


一方で、果たしてSTUファンは来てくれた彼女たちに対してホストファンとしてちゃんと迎え入れていることができていたのでしょうか。

そういう空気感をつくることができていたでしょうか。


僕個人の心象としても、それはNOと言わざるを得ないものでした。


ふくちゃんが招待したアイドルということは、STUが招待したも同義。

そしてその招待した側のファンとして、来てくれた側を温かく迎え入れる雰囲気をつくることは責務だと思います。


真顔で突っ立ってるばかりのフロアを、果たしてステージ上からアイドルの皆が見たらどう思うでしょうか。

「こんなところ来るんじゃなかった」

「来た意味がなかった」

こんな風に思われて帰られたら、ふくちゃんの面目もSTUの面目も丸つぶれです。


もちろん興味が生まれないグループもあるとは思います。

ただ、それならそれで後方に行ってくれないかなというのが僕の率直な思いです。


ライブハウスでの対バンは、整番関係なくそのグループのファンが前方に行き、グループが入れ替わるところでファンも入れ替わることがほとんどです。もちろん例外はありますが…


良い整番が取れたから最前で見たい気持ちも分かりますが、最前に居座り続けるのであれば、せめて楽しんでるフリでも表現してほしい。

それは対バンで前方に居続けるための最低限のマナーです。


「アイドルはやっぱり最高だ!」と思わせてくれたフクフェス

なぜか手羽先センセーションさんの物販鍵開けをするSTUのヲタク

「無知の知」という言葉があります。

「知らないことは罪ではない。知ろうとしないことが罪なのだ」、という言葉があります。


少しキツい表現ですが、僕はこれをSTUや48Gにしか興味がないファンに言いたいです。


全く知らないものごとに対して、知ろうとする努力をしてほしい。

そして着席してうちわ持って真顔でペンラを振るだけがアイドルの観覧方法ではないことも。


前述の通り、僕は地下(2010~)→坂(2013~)→STU(2018~)という感じで、凡そ普通のアイドルヲタクが辿る道とは逆のコースを辿って今に至っています。

僕が2014~2016年頃に最も通っていたライブアイドルは、モッシュ、ダイブ、リフト、サークル、なんでもありでした。

その解散ライブの時、僕は眼鏡を2つ壊して失ってしまい、翌朝一番にJI○Sへ買いに行きました。


でもそれに文句を言ったことはありません。分かってやったことだし、むしろネタになるやんと思ったし、こうやって6年以上経ってもネタにしています笑

もちろんそれはお互い助け合いながらでしたし、TPOを弁えながらやってました。


アイドルというジャンルは、なんでもありだと思っています。

アイドルがステージに居れば、それはアイドルというジャンルなのです。

なんと懐の広い素敵なジャンルでしょう。


だからこそ僕やふくちゃんのようなアイドル好きが居るわけですし、くぴぽのまきちゃん(男性)のようなアイドルも受け入れられる多様性のあるジャンルになっているのです。


アイドルの世界は広い。

王道があれば異端があり、覇道があります。

グループ一個一個を知るとか以前に、まずはそういう世界にいるということをもっと知ってほしい、と感じる時間でした。


それを踏まえたで、やっぱりアイドルってめっちゃ楽しくて最高じゃないですか??

色々思い出さなければいけないことを思い出させてくれた、僕にとってもすごく意義のあったフクフェスでした。

推しメンこと原田清花さんは全く出演していませんが。


ふくちゃん、お疲れさまでした。そしてありがとさんでした。

お話し会3枚分しか話したことないのでまた今度話に行きますね…



要は何が言いたいかって言うと、

佐山すずかさん@手羽セン

全部楽しんだ奴が優勝!!!!


(了)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?