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STU48がSTU48で在り続けてくれているから
さきほど、STU48の9thSg「息をする心」のMVが公開された。
楽曲自体は3月1日0時になった時点で各サブスクでも解禁されていたので、昨日的な今日、通勤するときもSpotifyでエンリピしていた。
8thSg「花は誰のもの?」に勝るとも劣らない、実にSTUらしい瑞々しさあふれる楽曲。
僕がこの曲を好きになるのに、全く時間はかからなかった。
そして先ほど1日22時に公開されたMVを見て、
「二十歳のころの自分に聴いてほしかった」
なぜかそんな風に思った。
![](https://assets.st-note.com/img/1677682265751-0cgzmRDgXj.png?width=800)
MV内ではダンスパートとクロスしながら、メンバー扮する登場人物がそれぞれに人々と出会い、人を想うことで生まれる自身の変化とともに笑顔を見せる姿が映されている。
(ここのゆみりんの笑顔めっちゃ好きです)
好きになった理由じゃなくて
— 小島 愛子 (@stu48_aiko1207) March 1, 2023
好きになってどうなったかが歌詞になるってあるようであんまりない気がする
息をする心の歌詞ほんとに好きです
MVたくさん見てね#息をする心
あいこさんのこのツイートに「なるほど…!!」と思った。確かにそうだなぁと。
何かを、誰かを好きになるってその人にとってすごく大きなターニングポイントで、誰だってそこから何かしらの変化が生まれる。
僕にとって二十歳ぐらいの頃というのは、正直な所あんまりいい思い出がない。
孤独でしんどい、心を閉ざしていた時期だった。
世界が消えてなくなってもいいとさえ思っていた、割と自暴自棄な時期だった。
でも、その中で僕も人を好きになったことがあった。
振り返ってみるとあれがたぶん、ちゃんと人と向かい合って人を好きになった、僕にとって初めての時間だった。
実際、僕はあの頃からちょっとずつ開いていった扉を、何年何年も歳を重ねてようやく開くことができた…と思う。自信は無いけど。
僕はちょっとずつ、自分と、人と、世界を好きになっていた。
今回この「息をする心」を聴いて、完全に僕は昔の自分自身を重ねていた。
この主人公はまるで自分みたいだと。
だからあの頃、戸惑いながら世界と接していた僕がこの曲を聴いたら、きっともっと早く自分の扉を開いていったかもしれない。
そしたらまた違う人生があったのかもしれない。
でも時間は戻らない。
僕は今、人を好きになることもめっきりなくなってしまった。
だけど、僕は今このタイミングでSTU48を巡り合えていること、好きでいられることを、「タイミングが悪かった」と悔やむことはしない。
今こうしてSTUを好きでいると、僕の世界はいつだって明るくなる。
僕はいつだって笑顔になれる。
僕が背中を向けていた世界は、本当にどうしようもないほど救いのないことばっかりで。
だけどそれと同じくらい輝いている。
昔感じていたような恋心とは違うけど、それでも何かを、誰かを好きになるということがこんなに素晴らしくて、僕を笑顔にさせてくれることだなんて、この歳になって改めて気づかせてくれた。
大人になって忘れてしまいそうなあの頃の感情を、揺さぶり起こしてくれる。
人生が楽しいと思わせてくれる。
STU48は、僕の人生にとっていつの間にか大きなウェイトを占めている。
大げさな言い方をすれば、STU48が僕の人生の一部になっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1677683810061-JTK4hIFO9s.jpg?width=800)
最後の相生橋を鳥瞰する映像、広島の象徴ともいうべき風景でMVはエンディングを迎える。
この5年近く、僕は愛知県あるいは福岡県(2021年の間だけ)からやって来て、この風景を何度も見てきた。
STUはいつもSTUで在り続けてくれた。
この素晴らしい瀬戸内の景色の中に居続けてくれた。
だから僕はここに来れば、彼女たちに会うことができた。
彼女たちの音楽に触れて、心を生き返らせることができた。
改めて感謝しかない。
これからもずっと続くかどうかは分からない。
僕が半年後にこの世からいなくなってるかもしれないし、彼女たちが数年後に霧散するかもしれない。
だからこそ、僕は今できるかぎりの時間を、STU48と共に過ごしていたい。
彼女たちと笑っていたい。心が息をするように。
僕はいつだって言いたい。
「STU48が好きだ。」
って。
(了)
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