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「のらきゃっと」と「ねずみさん」と「VRChat」その1

はじめに

ここでは、自分がねずみさんとして体験してきたVRCについて、日記というか、記事として記録していきたいと思う。
この記事を書こうと思い立ったのは、今私たちが当たり前のように過ごしている楽しい日々がいつか忘れ去られていくのではないか、私たちが出会った世界や思い出について、記憶だけではなく、文字としても残しておきたいと思ったからだ。
もちろん、これは個人の感想であるし、ねずみさんと言ってもそれぞれVRCを始めた理由が違う人や、のらきゃっとに触れた時期が違う人も当然いるので、それぞれの体験は違うものだと思うが、私の記録として残す。
当然のらきゃっとに触れていてもVRCをプレイできない人もいると思うのでし、私は「VRCをプレイできないからねずみさんじゃないんだ」とは思ってほしくないし、仲間外れにしたくないと思っている。
なのでこの記事はのらきゃっと論考として捉えるのではなく、あくまで「べるちーずのVRCの感想」として受け取ってほしい。

「のらきゃっと」と「VRChat」

のらきゃっとはバーチャルYoutuberのひとりで毎週火曜日と日曜日の20時から定期放送をしている。
彼女は雑談、ゲーム実況を主に配信していて、2017年末から活動を続けているVtuberの古株とも言える存在だ(正確には活動を開始したのは2017年4月だが)。
そんな彼女だが、彼女は現在も雑談配信(というよりワールド巡りだが)を「VRChat」を使用して行うことが多い。
最初にVRChatを用いた配信を彼女が行ったのは2018年4月のことだった。
恐らくではあるが、きっかけは新モデルお披露目の際の動画がVRChatによって撮影されたり、VRChatのイベントに参加したりとVRChatにのらきゃっとを連れてきたねこます氏の手引きによるものが大きいだろうと思う。
「VRChat」はVRSNS。VRChatを始めればのらきゃっとに会えるかもしれない。
そう思ったのらきゃっとファン「ねずみさん」達は彼女の配信をきっかけに彼女の後を追うようにして次々とVRCの世界へと飛び込んでいった。

「ねずみさん」と「VRChat」

のらきゃっとを追いかけ、VRCを始めようとしたねずみさん達であったが、その頃のVRChatは情報が各所に散らばっており、始めようとしても操作が分からなかったり、なかなか他のねずみさんと会うことができなかったり、そもそもVRでなくともプレイできることを知らなかったりとVRCを始めることもなかなかハードルが高かった。そんな時、VRC上にのらきゃっとのファンワールドがORSIS氏によってVRCに作られることになる。

これをきっかけにVRC屋根裏でのねずみさん集会が開かれることとなり、散っていたねずみさん達もフレンドとして繋がり始め、徐々に一か所に集まり始めることになる。
これがまず一つVRCにねずみさんの参入を手助けした一つの大きな要因と言えるだろう。
ねずみさん達のVRC参入を手助けした要因としてもう一つ大きなものとして挙げられるのが「のらきゃっと非公式wiki」の存在だろう。


のらきゃっと非公式wikiでは有志の手によってVRCの導入についてや、のらきゃっとがVRCで配信を行ったワールドについての情報がまとめられていたり、さらには櫻歌ミコ改変モデル「偽ねずみ」がシレーヌ氏によって配布されていたり改変についても情報が多かったりと、VRCに関してはかなり手広くサポートが充実していた。
また、「偽ねずみ」モデルに関しては、当時自由に利用できる販売アバターや配布アバターが少なかったこともあり、「ねずみさんだ」と一目でわかるアバターとしてねずみさん達の中でも好んで使われるアバターの一つになっていった。
さらに「偽ねずみ」モデルは前述したVRC屋根裏ワールドに置かれたこともあり、ねずみさん達は偽ねずみアバターを色改変し「色」を「個性」にする人たちが増えていった。(この辺りは現在の色改変アバターなどにも通じるところがあると思う)
当然、ねずみさん達のアバターは「偽ねずみ」だけではなく自分でモデルを作ってVRCに訪れる人や、配布アバターや販売アバターが増えるにつれ「偽ねずみ」アバター以外のアバターを使う人も多くなっていった。

そしてそんな中行われた「第二回ねずみさん集会」。
筆者もこの第二回ねずみさん集会からねずみさん達の集まりに参加した。
集会の内容としてはのらきゃっとの巡ったワールドを聖地巡礼形式で回り、記念撮影をし、おしゃべりをしたり、フレンド申請をしあったりと、非常に楽しい時間だった。

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非常にありがたいことに、この頃からのフレンドと今でも交友関係が続いている。
これだけ長い時間を一緒に過ごせるのは本当に幸せなことだ。

こうしてねずみさん達の輪の中に入った私だったが、ある日、VRC屋根裏にyoutubeのビデオプレイヤーが実装されたことにより、さらにVRCでねずみさん達と過ごすことが多くなっていった。
火曜日と日曜日にはのらきゃっとの定期配信があり、VRC屋根裏でねずみさん達と配信を見るのが私の楽しみになっていった。
配信を見た後はねずみさん達とのらちゃんが訪れた場所を一緒に訪れる。
友達と一緒におしゃべりをして、そうして数時間を過ごす。
それが私にとってのVRCだった。

そうしてそんな生活を繰り返すうちに時間が経っていき、販売アバターが増えていき、色改変が多かった偽ねずみアバターから次第に自分の好きな姿のアバターを手に入れていき、自分の個性を色に乗せ、小物に乗せ、アバターを変えてもその人であると他人に受け入れられる......そうすることで自分という姿を好きに描いていくことになる。
みんなが姿に縛られず、しかし同じ共同体意識で、「違う姿」ながらも「同じねずみさん」として時を過ごす。
これこそ私の強く憧れていた大好きな「ねずみさん」という在り方そのものだった。

とりあえずここまで。

たぶん続く(ちょっと力尽きた)

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