国際オペラコンクール日本予選のご案内
■Belvedere Singing Competition2023:日本予選
おそらくコロナ禍で2020年~2022年は、日本予選は開催
されず、2023年の今年、久しぶりの開催かと。
2008年までは、岩手県盛岡市の盛岡市民文化センター大ホール
キャパ1,500席強のホールで一般公開で、日本予選が2日間に
わたり盛大に行われていましたが、スポンサーが全撤退して、
日本予選は、銀座ヤマハの小さなサロンホールや、
麻布十番のオーストリア大使館など、予選も小さな空間で
1日で終わり、広報も大々的にせれていないので、
参加者も激減。
かつては、日本予選は、盛岡市民文化センター大ホールで、
1次予選は、自分で選んだオペラ・アリア、
2次予選は、リストで提出した歌の中で
審査員が聴きたいと思ったオペラ・アリアを
前日に指定されたのを次の日に歌い、
結果発表後に、すぐ上位の受賞コンサートの
流れでした。
世界本選、セミファイナルは、
オーストリアのウィーンのカンマ―オペラ座で
開催され、ファイナルはウィーン市庁舎にある
大ホールで開催されていました。
世界の文化、芸術行政は厳しくなり、
今は、この国際コンクールもユーラシア大陸で
年ごとに開催国や開催地を変えながら
開催されているみたいです。
■2023年日本予選会場及び開催日
東京は、日比谷にあるピアノの会社の
べシュタインのサロンホールにて。
開催日:2023年3月27日(月)
■応募資格&締め切り&応募フォーム
1991年~2005年生まれの18歳~32歳の
男女で、日本予選でもどこの国籍の方も
参加できます。
エントリー締め切りは3/20の様です。
日本予選は、自身でピアニストを連れて
いかないといけません。
■世界本選
今年の世界本選は、ドイツのドルトムント
で5月に開催されるみたいです。
■予備録
今回、ウィーンの事務局より
日本予選の告知をして欲しいとの事を
頼まれてTwitterを中心に情報を流しています。
かつて、わたしの弱小Youtubeでも(笑)
この国際コンクールについて語っているので
参考までに覗いてみて下さい!
若い時に色々な事に挑戦する事は、
結果以上に大切に思います。
日本は、島国なので音楽に限らず
海外では通じない事や、国内で評価を
受けている人が欧米で評価されるとも限らず、
その逆もしかりなのです。
日本予選においては、
海外の審査員に講評を聞けることで
必ずプラスになると思います。
私は、大学時代に両親を時期ずれて
亡くしたので、どうしても資金面で
ネックになる事が多々ありました。
当時は、日本予選で最高位を取れば、
ウィーン⇔成田往復券(オーストリア航空)や
割引の航空券を副賞でもらえて嬉しかったのを
覚えています。当時は、日本予選の公式伴奏者が
ミラノ・スカラ座音楽監督のジェームス・ボーン氏や
現在、武蔵野音楽大学教授で
当時、ウィーンで活躍されていた三石さんが
ピアニストでいて贅沢な日本予選だった
様に思います。
世界本選は、このウィーンのカンマ―オペラ座で
当時は、ありました!この劇場を所有している
ハンス・ガボアさんが立ち上げた国際的な
オペラ・コンクールとなったのです。
ヨーロッパでステップアップするオペラ歌手は、
このベルヴェデーレか、ドイツのNeue Stimmen規模の
国際コンクールに挑戦する人達は多い。
なぜなら、ほとんどの挑戦者が
小劇場や中劇場の歌手で欧米でデビューしている
歌手ばかりで、そこから、イギリスの
ロイヤル・オペラハウス、ミラノ・スカラ座、
パリのオペラ座と大劇場を目指している
人達が多いのです。本選の審査員にそういう
劇場の支配人や、キャスティングディレクター
が審査しているので。
そして、世界本選には、
多くのエージェントも聴きにきているので
コンクールと関係無い部分でスカウトされていて
結果出る前に、凄い歌手はスカウトされるのです。
なので、賞うんぬんより、本選まで行くと夢が
広がるのです。
私も今年の6月に48歳になるので
若い人達より伸びしろは減りますし、
若い人達みたいな可能性は減るのかもしれませんが
まだまだ色々と夢を見て取り組んでいます。
今から5年前にスケジュールの関係で
引き受けられなかったのですが、
とあるモーツァルトのオペラの役で
東ヨーロッパの某国立歌劇場から
オファーがあったのですが、
どこでふと思い出してくれるのか
分からないもんだなあと。
この写真の頃が年齢制限最後の32歳頃かと(笑)
世界本選の度に公式ピアニストとも知り合うし、
色々な国の予選を突破してきた歌手と知り合うし
面白いものです。
日本だと、こういう大きな国際コンクールの案内を
大学教授とかに頼むかと思いますが(笑)、
ヨーロッパだとその信頼関係でしかるべき人達に
フリーランスの歌手の私に頼まれるのです。
これからの若い人達は、どんどん世界シェアで
見ていった方が良い時代に、どれだけの日本の
音楽大学の先生が世界と交流を持っているかって
大きいと思います。
私は1999年に大学を卒業しましたが、
その頃は、欧米の現地に行かないと
学校やコンクールの情報もほとんど無かったですし、
海外の音大の本も1冊、国際コンクールの
雑誌も1冊ぐらい。それもたいした情報量では
無かったし。
だから、今の若い人達は、
ネットで検索すればたくさん情報があるので
どんどん挑戦すれば良いと思います。
一般の若い人達が、今の日本の在り方に
危機感を感じて働く場所を変えるのは、これこそ
国際化であり、グローバルな世界で良い傾向だと
私は思います。なので、クラシック音楽と言う
西洋の物を扱っている業界の方がずうっと出遅れているのは
真実でしょうね。中国、韓国が欧米で
活躍しているアーティストが多いのも
情報を共有して国レベルで勝ち上がろうと
するのに対して、日本人は、自分だけで情報を
抱えて共有せずに、共倒れしていく傾向があります。
それはビジネスの世界も同じ様に思います。
ヨーロッパは、もう自由に音楽活動が再開
されているので、自分の考えの下で
参考にしてもらえばと思います。
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