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選択を知る、自分で選ぶ

今日もわが家のお話です。中学3年生の息子は、進路を決める時期になってきました。さすがに少しざわつく母。笑

9月のこと。スクールカウンセラーの先生に、進路に関してのお話を教えてもらって、これはちょっと息子に話をしないとなー、と思い、

「ねーねー、話しよー。」

と息子と時間を作りました。息子に今の率直な気持ちを聞くと、

「とりあえず、今の自分の状況で普通の学校に通える気がしない。通信制がちょうどいい気がする。でもまだ学校を選ぶだけの気持ちになれない。」

とのこと。なるほど。でも、進路調査は近づいてくる。何か考えなければいけないんじゃないか?とちょっと焦る母。

「とはいえ、将来考えなあかんやん。」

というて、話を進めてみる。息子はその話を聞いてくれるものの、どんどん疲れていく。それをみて、また少し焦る母。笑

「うん、わかった。つかれた。。」

どんどんと元気がなくなる息子を見て、あれ?と思いお話終了。。
これでいいのかな。。?と思いつつ、少し自分を振り返ってみると、、、

あーーーーー!これは、母の焦りを息子に聞いてもらってるんだな!

母、一人で納得。笑
息子の中では、「定時制がちょうどよさそう。でも具体的に学校を選ぶところまでは気持ちが追い付いていない。」という結論は出ていて、でも母はなんとなくそれだけでは足りない気がしていて。。

うん、じゃあそこは、私が納得できるところまで調べたらいいんだね。そして息子が知りたいといったときに、情報提供できたらいいやん!

自己解決!笑。そして、息子はちゃんと自分のことを心配する母の気持ちを察して、母が納得するまで向き合おうとしてくれたんだな~と思うと、ちょっと嬉し、ちょっと申し訳なし。

そして10月。実際に進路希望調査を出す時期に来た。担任の先生が参考にと、パンフレットを貸してくれた。

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高校の情報だけじゃなくて、不登校に対してのメッセージなども載っていた。これを見たうちの夫は

「いろんな選択肢があるんやねって思ったわ。」

と。私がいろいろと説明しようとしても聞く耳持たなかったけど、息子の進路決定の時期になって、夫なりに必要な情報を見て、必要な理解をしたのかな?という気がした。(そして、そこに私が無理に介入しないほうがスムーズにいくんだなということも実感した。笑)

息子も、まだ考えられないといいつつも、パンフレットを見たみたい。
気にはなってるんだろうな。

息子と夫は、ゲームなどの会話はするけど、進路のことなど将来の具体的な話をするのは、お互いに保留していた。(息子は、お父さんはわかってくれないという気持ちがあったみたいだし、夫も心配してこその言葉がうまく伝わらない実感もあったみたい。)
でも、このパンフレットをダイニングテーブルに置いてたことで、息子と夫はちょこっと会話をしてたっぽい。(ここも、下手に母の私が入るよりも男同士に任せたほうがスムーズだったっぽい。かつての私のもやもやは何だったんだー!と思うくらいに、自然に会話をしていて、やっぱりうれしかった。)

そして、進路希望調査を提出する(まだまだ本決めではないけど)タイミングになり、夫は息子に

「進路も含めて、お前に任せる。」

と、伝えたらしい。いろんな心配はあるのだろうけど、見守る、応援する、ということなんだろう。
私も同じく、息子のペースに任せて、見守り、応援する。

息子が決めるペースは、同世代の子たちと同じ時間軸ではないかもしれない。
それでも、彼は彼の時間軸で、しっかりと情報や知識を積み重ねながら、自分らしい選択をみつけるんだろう。
それは、親の私たちからは想像できないものかもしれない。まだこの世にないものかもしれない。だったら、余計に誰にもわかるわけないよね~、なんてことを思う今日この頃です。

見守るって言っても、そう簡単なことじゃないし、特に母親として感じるもどかしさもたくさんあるけれど、そんなときに大切にすることのヒントになるかもしれないな、というお話を家庭裁判所の調査官でもあり、現在はイギリスで主婦をしながらボランティア活動もされている方からお聞きできたので、その動画をシェアします。

誰かの笑顔につながるといいな。

ビリーバーズ広尾事務局担当、くらもとでした。

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