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キャリアコンサルティングを行うための必要な知識

1.キャリアに対する理論

◆キャリア発達理論、職業指導理論、職業選択理論等のキャリア開発に関する代表的な理論の基礎知識を有すること

■パーソナリティ・特性因子論アプローチ

■発達論・トランジションに関するアプローチ

■社会的・学習理論アプローチ

■意思決定論アプローチ

■精神分析的理論

■動機づけ(職務満足・職業適応)理論

2.キャリアに関する理論

◆代表的なカウンセリング理論の基礎知識・特徴

■来談者中心アプローチ

■精神分析的カウンセリング

■論理療法

■行動療法

■ゲシュタルト療法

■交流分析(エゴグラム)

■包括的・折衷的アプローチ

■家族療法・実存療法

■アサーション

◆グループを活用したキャリアコンサルティングの意義・有効性・留意点

■グループワーク

■グループガイダンス

■グループカウンセリング

■グループエンカウンター

■サポートグループ

◆カウンセリングのアプローチ

■感情的アプローチ

■認知的アプローチ

■行動的アプローチ

■包括的(折衷的)アプローチ

3.職業能力開発(リカレント教育を含む)の知識

①個人の生涯に亘る主体的な学びなおしに係るリカレント教育を含めた職業能力開発に関する知識及び、職業能力開発に関する情報の種類・内容・情報媒体・情報提供機関・入手方法など

②教育訓練プログラム、能力評価シート等による能力評価、これらを用いた総合的な支援の仕組みであるジョブカード制度の目的、内容、対象など

4.企業におけるキャリア形成支援の知識

①雇用管理の仕組み、代表的な人事労務施策・制度の動向及び課題、セルフキャリアドックをはじめとした企業内のキャリア形成に係る支援制度・能力評価基準等、ワークライフバランスの理念、労働者の属性(高齢者・女性・若者等)や雇用形態に応じたキャリアに関わる共通的課題と、それを踏まえた自己理解や仕事理解を深めるための視点や手法

②主な業種における勤務形態、賃金、労働時間等の具体的な労働条件

③企業内のキャリア形成に係る支援制度の整備と、その円滑な実施のための人事部門等との協業や組織内の報告の必要性及びその具体的な方法

5.労働市場の知識

◆社会情勢や産業構造の変化とその影響、また雇用・失業情勢を示す有効求人倍率や完全失業率等の最近の労働市場や雇用の動向についての一般的な知識

6.労働政策及び労働関係法令、並びに社会保障制度の知識

◆労働者の雇用や福祉を取り巻く各種の法律・制度に関し、キャリア形成との関連において、その目的・概念・内容・動向・課題・関係機関等についての知識

■労働関係法規及びこれらに基づく労働政策

■年金、社会保険等に関する社会保障制度等

7.学校教育制度及びキャリア教育の知識

◆学校教育制度や初等中等教育から高等教育に至る学校種ごとの教育目標、青年期の発達課題等に応じたキャリア教育のあり方について

8.中高年齢期展望するライフステージ及び発達課題の知識

①職業キャリアの準備期、参入期、発展期、引退期等の各ライフステージ。出産、育児、介護等のライフイベントにおいて解決すべき課題や、主要な過渡期に乗り越えなければならない発達課題

②上記を踏まえた中高年齢期をも展望した中長期的なキャリアプランの設計、キャリアプランに即した学び直しへの動機づけや機会の提供による支援の必要性、及びその具体的な方法

9.メンタルヘルスの知識

①メンタルヘルスに関する法令や指針、職場におけるメンタルヘルスの保持・増進を図る政策の意義や方法、職場環境改善に向けた働きかけ等。更にストレスに関する代表的な理論や、職場のストレス要因、対象方法など

②代表的な精神的疾病(就労支援においてよく見られる精神的疾病)の概要、特徴的な症状を理解した上で、疾病の可能性のある相談者に対する適切な見立てと特別な配慮の必要性

③専門機関のリファーやメンタルヘルス不調者の回復後の職場復帰支援等にあたっての専門家・機関の関与の重要性、これら機関との協働による支援の必要性、及びその具体的な方法についての詳細な知識

10.人生の転機の知識

◆初めて職業を選択する時や、転職・退職時等の人生の転機が訪れた時の受け止め方や対応の仕方について

11.個人の多様な特性の知識

◆相談者の個人的特性等によって、課題の見立てのポイントや留意すべき点があることについて一般的な知識を有する


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