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たかがお散歩を警察が取り締まるということ

新型コロナ対策がそこそこ奏功し、感染者数、死者数ともに頭打ち状況になってきたことと、おそらく表裏を成す事柄ではあろうと思う。

呑気に出歩いている人らを警察が取り締まることにつき、それへの異論が噴出したのが本日であった。

アントワープ市長兼フランダース最大政党N-VA党首のBart De Weverが、今朝イチのニュースでゴリゴリ主張したのは、
「散歩に出掛けて、公園のベンチに座ってひと休みしていたら警察に取り締まられて罰金250ユーロとかいう。そんなのは認められない。そもそも、罰金の適用が警官単位で恣意的にブレている。連邦政府がガイドラインを出すのか?出すとしても、その適用範囲はどこまでで、それを誰がどうやって決めたのか?」
ということ。

更にそもそもで言うと、現内閣は対コロナ戦時内閣としてバタバタと成立したもので、2019年5月の総選挙の結果、議席数を減らした党が選挙前からの連立を維持して、それでも3分の1に届くかどうか、という「敗者内閣」なんである。

国難対応ということで組閣、緊急時の委任は各政党から取り付けており、最後までこれに反対したのが極右と極左政党で、どちらも「民主主義の危機」を理由にしているところが趣深い。

日本も遠からず緊急事態が発表されるらしいが、おそらくここらへんがぶすぶすと燻る火種として現出する、というのは予めお知らせ出来ますぜ(上からで失敬)。

2020/04/06(月)13時のニュースから

感染が判明し入院している人の数:5.840(前日比+420)
のべ感染者数:20.814
そのうち、ICUに収容されている人の数:1.257(前日比+4)
死亡者数:1.632(前日比+185)

感染者数&入院者数には減少傾向が明らかになっている。
がしかし、これは部分的には「週末効果」が反映している、と専門家たちは気を緩めない。
「週末効果」というのはつまり、よっぽどじゃない限りは敢えてかかりつけ医などにコンタクトを取らないため、週日の他の日に比べてそもそもの発生件数が減少することを指す、とのこと。

この3週間も、週明けの月・火は数値が下がることが明らかになっている。

ただ、イタリアやスペインもでも、少なくとも数値的には頭打ち傾向が見られる、ということなので、
自主隔離をほぼ強制する、所謂ロックダウンは、だから奏功している、という結論で間違っていないんだろう。


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