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ロスト型ミュウツーV Unionについての考察

はじめまして。ベクシルと申します。普段は和歌山県北部周辺でポケモンカードを遊んでいます。
今回はロストアビス発売後研究してきたロスト型のミュウツーV Unionについて再度言語化する事で自身の振り返りとしつつ、同デッキについて興味のある方への一助となるようはじめてのnoteを書かせていただきます。

構築に至った経緯

 私はデッキを構築する際環境のトップメタのデッキ2種に対して刺さるようなデッキやカードを探して組むことが多いです。(パルキア、ミュウ環境でのゼラオラフーパファイヤーのようなデッキ)
そして現在の環境はロストギミックを中心としたデッキとパルキアがその2種のデッキに当たると考えました。そしてその2種類のデッキに刺さるカードとして考えたのがミュウツーV Unionです。

・HPが310あり一撃で倒されにくい。
・パルキアやギラティナを倒せる4エネデメリットなし300ダメージとうらこうさくやキュワワーを複数倒せる3エネ160点ばら撒きという幅広い技範囲
・進化の必要がないため先殴りされる心配がなく、出てくるタイミングも読まれにくい

これらのことからミュウツーV Unionは単体でサイドを4枚以上取ることができるポケモンだと考えます。
反面

・デッキ内にそれ単体では意味をなさない枠を4枠必要とする
・出すためにサーチするカードとトラッシュするカードの枠も必要となる
・攻撃するために3エネ以上は必要なため出して即攻撃するためにはエネルギー加速手段が必要
・倒されるとサイドを3枚取られる
というデメリットもあります。

現在ミュウツーV Unionの構築で見られるのはアルセウスV STARと組み合わせたデッキで、ポケストップやスターバースでのサーチを駆使して安定してミュウツーV Unionを準備することができます。ですが、エネルギー加速がトリニティノヴァ前提であり、前述した強みのうち先殴りされないという強みが薄れてしまうと考えました。

そこで他の組み合わせを考えた時、ロストギミックが想像以上にミュウツーV Unionとシナジーがあることに気づきました。
・アクロマの実験、はなえらびによるデッキ圧縮性能の高さ
・ミラージュゲートによりエネ加速が可能
・ウッウやカビゴン、ヤミラミでミュウツー着地前にサイド2枚を、取得しやすい
・サイドを一枚しか取られないポケモンが多く、ミュウツーの準備に必要なターン数を稼ぐことができる
これらのメリットを活かせるよう構築したのが今回のロストミュウツーになります。

デッキレシピと採用カード解説

デッキレシピ

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各カード解説

ポケモン
ミュウツーV Union 4枚
このデッキのメインアタッカーであり、コンセプトとなるカードです。ハイパーボールでしかサーチできず、はなえらびやアクロマの実験では必須ピックとなるカードです。

キュワワー 4枚
山札を減らしつつ必要パーツを集めるこのデッキのエンジンです。一番スタートしたいポケモンのため最大枚数採用しています。効果的に特性が使えるのは2体までなので安易にベンチに並べないようにします。

ウッウ 2枚
エネルギーなしで攻撃できるため、エネルギーをキュワワーの逃げエネにしたり、かくしふだのコストに充てることができます。後述のカビゴンと合わせてV STARをたおしたり、後一であなぬけのひもとあわせてたねポケモンを倒せるため優秀です。

カビゴン 1枚
ミラージュゲートで起動することでV STARを倒したり、インテレオンのようなHPな高い非Vポケモンを倒せます。反面縛られやすいため必要時以外はコストやロスト送りになることも多いです。

ヤミラミ 1枚
ロスト10枚以上でダメカンを12個ばら撒けます。システムポケモンを倒したり、HP310以上のポケモンをファイナルバーン圏内に入れることができます。超エネをミュウツーと共有できるのも大きいです。

かがやくゲッコウガ 1枚
このデッキのエンジンその2です。毎ターンデッキを2枚掘り進めることができます。また、技も優秀でサイコプロージョンやロストマインと合わせてサイドを複数取得できることも多いです。マナフィを展開してくれればサイコプロージョンやロストマインで簡単にサイドを進めることができます。

ネオラントV 1枚
サポートをサーチできます。このデッキはアクロマの実験を使用する速さと枚数がミュウツーの着地に直結するため、採用しています。ハイパーボールもある分触りやすいです。運良く初ターンに使わずに済めば、ピン刺しのサポートに触れられるカードにもなります。エンペルトを攻撃できるポケモンでもあるため必要に応じて攻撃します。

マナフィ 1枚
全体的にHPが低めであり、ゲッコウガや連撃ウーラオスが直撃すると甚大な被害を受けるため採用しました。本当は入れたくないです。

サポート
アクロマの実験 4枚
このデッキにおけるメインサポートです。序盤から中盤はこのカードを積極的に使っていきます。ネオラントを使ってでも打つ価値があります。

シャクヤ 1枚
ミュウツーV Unionがサイド落ちした際に回収するためのカードです。基本的には2枚までは他のポケモンで取る算段なので最後の一枚に埋まっていない限りは拾えます。

ツツジ 1枚
最強の手札干渉カードです。ロストマインやサイコプロージョンのシステム破壊と合わせることでより効果を発揮します。このデッキ自身がツツジに弱いためミュウツーが完成しているような状況でもない限りサイドは3枚以下にしません。本当は2枚入れたいですが枠の都合で1枚です。

キバナ 1枚
このカードと手張り、ミラージュゲートでミュウツーを即起動できます。また、縦引きだけではパーツが足りない時確定サーチできるこのカードで揃うことも多いです。あなぬけのひもでエンペルトをどかすこともあります。加速が活きるポケモンがミュウツーかカビゴンだけなので一枚です。

ボスの指令 1枚
ベンチのアタッカーを先にファイナルバーンで倒したりウッウでダメカンを乗せたV STARをカビゴンで倒すときに使います。サイコプロージョンやロストマインで事足りることも多いので1枚です。

グッズ
ハイパーボール 4枚
V Unionを含めた全てのポケモンに触れるうえ、手札コストとしてV Unionをトラッシュできるカードのため最大枚数採用しました。

クイックボール 3枚
ハイパーボールよりもサーチできる範囲が狭く、捨てられる手札も一枚少ないため3枚のみの採用となっています。

バトルVIPパス 4枚
キュワワーとゲッコウガを迅速に並べたいため採用しました。ロストする際思考する負担が減ったり、ハイパーボールのコストになるため邪魔に感じることは少ないです。

回収ネット 4枚
1枚のキュワワーを複数回使うことができる最強の入れ替え札です。後一おとぼけスピットの成功率にも関わるため最大枚数採用しました。

あなぬけのひも 3枚
回収ネット以外にも入れ替え札が欲しかったため採用しました。エンペルトVで詰みかねないためケアとしての採用でもあります。後一スピットのバリューも上げてくれるため最大枚数でもよかったのですが、継続的に逃げられるふうせんにひと枠譲りました。

ふうせん 1枚
毎ターン死に出しのキュワワーが無償で逃げられるようになります。後半ミュウツーやヤミラミに手張りする必要があるターンにも逃げられます。

ミラージュゲート 4枚
ミュウツーを即起動するために必要なカードで複数枚必要になることも多いため最大枚数採用です。また、2体に分けてつけることもできるため、逃げエネにもなります。

エネルギーリサイクル 1枚
逃げエネやかくしふだでエネルギーがトラッシュにたまるため、終盤山札を引き切ったタイミングで使うことでミラージュゲートでミュウツーを育てるためのエネルギーを確保できます。ポケモンを戻したい時もあるため、ふつうのつりざおと一枚ずつの採用です。

ふつうのつりざお 1枚
エネルギーとともにポケモンも戻すことができます。ネオラントやヤミラミ、マナフィを戻すことが多いです。

スタジアム
トレーニングコート 1枚
エネルギーを継続的に拾うことでかくしふだや手張り分のエネルギーを確保できます。頂への雪道が面倒なので1枚は割れるカードを入れたかったのもあります。

エネルギー
基本超エネルギー 6枚
ミュウツー、ヤミラミの技に必要なエネルギーです。特にミュウツーは3枚つけたいことも多いため、ロストするかは慎重に考えます。

基本水エネルギー 3枚
ミラージュゲートが違うタイプのエネルギーしか加速できないためゲッコウガやネオラントで攻撃する可能性を考え採用しました。

キャプチャーエネルギー 2枚
ベンチにポケモンを展開つつ逃げエネにもなります。かくしふだのコストにもなる点が優秀です。 

戦い方

基本的には後攻をとります。おとぼけスピットでサイドを進めやすいこともありますが、アクロマの実験を相手よりも早く打てることが重要だと考えています。はなえらび、かくしふだ、アクロマの実験で手札を貯めて、捨てられそうな時にV Unionを落としていきます。はなえらびでV Unionが2枚当たったことは今のところないですが、もしそうなればカビゴンとヤミラミをつりざおで再利用しつつ戦います。

VSロスト系統

基本的に序盤はウッウの取り合いになります。ここで注意するのが絶対に相手より先にサイドを3枚以下にしないことです。基本的にロストギミックのデッキは山札を育てるのが難しくツツジからの復帰が厳しいです。そのため相手より先にツツジが打てるように立ち回ることが重要です。相手もわかっている場合サイド4枚で止めてくることもありますが、こちらはミュウツーを盤面に用意できればサイド4枚を獲得するのは容易です。ヤミラミのばら撒きでサイドを進めずにサイコプロージョンでとれるポケモンを増やすのも強力です。

VSパルキア

先2げっこうしゅりけんが致命的なため出来る限りマナフィをベンチに置きます。ウッウ、カビゴン、ヤミラミを使ってサイドを2枚進め、ミュウツーを着地できればパルキア側は基本的には一撃で倒せないため優位に立てます。またサイコプロージョンでジメレオンとメッソンを取りつつツツジを打つプランもあります。

VSキュレム

平均HPが高く、火力も青天井のため天敵です。エンペルトもついてくると手がつけられません。基本はキュレムV MAX+ヤレユータン+エンペルトorパルキアorキュレムVでサイドを取り切ります。キュレムには事前にヤミラミでダメカンを置いておき、ファイナルバーンで倒すことを目指します。

VSアルセウスうらこうさく

回復されるのが厄介ですが、火力がない分キュレムよりは戦えます。うらこうさくラインでサイドを2枚進めて、ファイナルバーンでアルセウスを2体取ることを目指します。この対面でもうらこうさくを潰しつつのツツジは有効です。

VSミュウ

ゲノセクトを3体倒すか、ミュウにダメカンをのせ、ファイナルバーンを目指します。こちらが非V主体である分相手は思うようにサイドを進めにくいため、ゆっくりと戦います。サイコジャンプを打たれてもいいようにミュウ2体にダメカンを置いておき、ファイナルバーンでアタッカーをなくすことを意識します。

ミュウツーV Unionのスペックが高いため、この他のデッキにも十分戦っていけます。

まとめ

ロストギミック型のミュウツーV Unionデッキについての解説は以上になります。回していて楽しいデッキに仕上がったので是非お試しください。私自身は仕事の都合で次回のCL横浜には出場できないため、この記事がお読みいただいた方のデッキ選択の一助になれば幸いです。長くなりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。






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