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人文系大学院生の生態

「人文系大学院生の生態」と銘打っていますが、これはぼくの個人的な回想録です。 ぼくは竹下涼といいます。はじめまして。 ここでは大学院受験から2年間の修士課程でぼくが経験したことを綴っていこうと思います。読者のみなさんがこの記事に期待している事柄はさまざまあると推測します。 ①単純に人文系大学院がどういう世界なのか知りたい。 ②大学院受験に関するヒントを得たい。 ③大学院での研究をどうやって進めていったらいいか知りたい。 等々 あとは奨学金関係のこととか、留学とか。 そ

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怠惰すぎて逆に効率化されているわたしの暮らしについて

時間にルーズ、お金にルーズ、計画性なんてものはミリもなく、(かっこよく言えば)今日も今を生きることだけに集中しています、みそです。 私、大変生活というものが苦手でして、ごみを捨てたりお風呂を掃除したりふきんを使った後に洗ったり、ということが死ぬほどできません。気を抜くとベッドの上、椅子の上、床の上、全てにものが積まれている状態になるので、ベッドに寝たいときはベッドから床にものが移動する(自我ある?)みたいな感じで生きていました。 本当に25歳の女として最悪なんですが、床に

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「海外ボランティアする学生」にモヤモヤする理由

Kate Spadeのカバンをぶら下げた、ボンボンそうな女の子が純真無垢な目で声を上げていた。 「くっそ、またかよ。お寒いことしやがって」 私はそう思ったものの、なぜそんなふうに自分が感じるのか言語化がついぞできなかった。 それが大学生の時の話だ。今から10年以上も前の話である。 あれから時間が経った。 私は社会人になり、そして同級生の中にも居た、 「海外で苦しむ貧しい子供のためにボランティアする人」 はいつの間にか消え去っていた。 それがなんかモヤモヤする。

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新書・文庫で入門する教育社会学ブックリスト

近年、教育社会学のテーマを扱う新書が非常に充実してきている。社会学や教育学の他領域と比べてもかなり多く、新書だけでもある程度主要なトピックを押さえられるようになっているとおもう。新書だけ読む入門ゼミなどもできそう。 新書だけでなく同じく安価で入手できる文庫も加えて、新書・文庫を通して教育社会学に入門するためのブックリストを作ってみた。たまに「新入生におすすめの入門書は?」「大学受験生に勧めるなら?」といった質問をされるので、自分が人に勧めるときのために一度整理しておきたかっ

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