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ぶっかけうどん

プロレスラーの魔苦怒鳴門選手がYouTubeで讃岐うどんの紹介をする新番組を始めるということなので今回は私もうどんについて述べていきたいと思います。

YouTubeにて毎週水曜日21:00更新
絶頂讃岐うどん

私はうどんよりも蕎麦が好きでよく食べております…私の好きな蕎麦は二八蕎麦で…通のかたは十割蕎麦という所なのでしょうが…蕎麦粉にはグルテンが入っていないため十割で打ったのではプツプツと切れやすく(歯切れがいいとも言えますが)表面もザラザラとします。
小麦の量が増えればツルツルとした食感になるのですが小麦に含まれるグルテンの量が多いほど蕎麦の風味は消えてしまいます…江戸時代、元々は十割そばしかありませんでしたが、夏に劣化した質の悪い蕎麦粉を使っても見栄えがするために小麦が混ぜられるようになったのです…
乱暴に扱っても形になるのでさっと作れて長持ちするという屋台の蕎麦屋にはある意味、理想的な麺となり当時の江戸の蕎麦屋では小麦を混ぜることが大流行しました。
しかし、それは安かろう悪かろうの考え…先に述べたように小麦粉の性質、蕎麦の性質を十分に理解していなければ香りも喉越しも良い本物の二八蕎麦は十割蕎麦で作るよりも難しいのです。

ああ、私、米早食は江戸っ子ですので蕎麦を熱く語ってしまいましたが…今日はうどんの話…
小麦粉の性質を考えると、うどんに求められるのは食感でしょう…

モチモチの食感に甘辛いタレが絡んだ伊勢うどん、素麺のように手延で作ることで滑らかな食感の稲庭うどん、あえて芯を残しアルデンテで提供する味噌煮込みうどん、福岡の出汁を十二分に吸い込んだ柔らかいうどん…などなど…全国にうどんは沢山ありますが同じうどんであるにもかかわらずこれほどまでに食感が違います。

讃岐うどんはというとコシと弾力が特徴だと思うのですが、麺へのこだわりは強く「茹で上げてから30分経った麺はお出ししません無料で持ち帰ってください」などと書かれてビニール袋に麺が置かれていることもあります。

一説によると福岡のうどんが柔らかいのはすぐにお客様に提供できるよう茹で上げた麺を沢山ストックしていたからと言われています。
そして、柔らかい麺に合う出汁が開発されたと…
福岡のラーメンの替え玉のシステムがせっかちな県民性から生まれたと考えれば十分納得に足る説だと思います…

讃岐うどんにも同じようにせっかちなお客さんが編み出したと言われる…釜揚げしてすぐに卵をかけて食べる釜玉のような食べ方もありますが…讃岐うどんを美味しく食べるコツは行列に並ぶことなのです。
長時間置いた麺では独特コシ、食感は消えてしまいます…
名店は未だに注文から食事、会計、下善までの導線がうまく出来ていないところも多くありますが…それもまた讃岐うどんの旨さの秘密なのです…

空腹は最高の調味料…皆さまも美味しい讃岐うどんが食べたければ行列に並んで出来立ての麺を食べること…行列に並んで空腹も楽しんでみませんか…
ちなみに…私は麺が100%味わえるぶっかけうどんが好みです

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