今津のサイノカミ
鳥取県西部の道祖神
米子市淀江町
荒神を祀った石祠が奇跡的なバランスで立っている今津荒神社。
隅の方にある2基のサイノカミは、淀江町最北端の依り代です。
実は石造物を写すのに晴天は恨めしかったりすることがあるのですが、ここは向き、背景など様々な条件が揃い晴れの日が圧倒的にお勧めです。
隣にヤギおるし。
目印
今津荒神社
対象
双体道祖神×2基
参考
塞神考 No.310
淀江みちくさ手帖
依り代について(右)
大きな自然石に円形の彫込み、中には双体神立像が線刻されています。
向かって右の男神は笏、冠、浅沓とバッチリ神主姿…かと思いきや、どうやら佩刀しています。
また背後に見えるのは矢筒でしょうか。
貴人のようですな。
依り代について(左)
自然石に四角い彫込みのある立派な神殿が彫刻され、その中に双体神立像が浮彫りされています。
向かって右の男神は笏を持ち、修験道の兜巾をかぶっているように見えるのですが…
更に珍しい事に左の女神が所持しているのは…シャモジでは?
いや、気のせいか。
こんなところでおしゃもっさんなぞが見つかったら大問題だもんな。
真面目な話、こちらの依り代は西尾原荒神社の依り代2基と類型、すなわち烏帽子タイプですので、女神の所持物は神楽鈴である可能性が濃厚…だということになります。
荒神について
余談ですが、こちらの荒神社の主役である祠について淀江町誌に記述がありますので、該当箇所を引用させていただきます。
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