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フリースタイル日記

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2019年11月の記事一覧

フリースタイル日記20191104

ざぶんと街に飛びこんだ。思い切って。
やっぱり性に合わない。乾いた浜辺に打ち捨てられ、ホットコーヒーを飲む。
何度も繰り返してきたこと。それでも今も生きているのは希望を捨てたから。希望を持ち続けると、いつか絶望する。絶望は死を招き寄せる。希望を捨てれば絶望しない。そういうこと。
窓ガラスに映る心霊写真みたいな人影を目で追う。窓枠がそれを遮断し、またべつの人影を追いかける。
いつもは温かい空気が流れ

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フリースタイル日記20191109

ヘッドライトが流れている。薄汚れたタイルをモップ掛けする店員。子どもの口にハンバーガーを差し出す父親。奇声が横切る。すれ違う自転車。ぼくは口内炎が痛い。ポテトの塩が唇を掻く。冷めたコーヒーは冷めたコーヒー。外はもう夜。窓ガラスに映る店内に気持ちを向ける。少しだけ救われる。坊主頭の少年がおもちゃの電車を照明に掲げる。
シャッフル再生。不意にオザケン。軽快な世界のスライス。薄皮を剥がすみたいな切なさ。

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フリースタイル日記20191116

今日が昨日に変わる夜。まだ明日ではない夜。昨日の後悔と明日の不安の挟み撃ち。iPhoneからローリング・ストーンズが流れる。奇妙な興奮と名前のないダンス。
睡眠導入剤を半錠、プラスティックのコップで流し込む。
歯磨き粉のチューブから白い歯磨き粉がぬるりと現れる。排水口に泡が溢れる。
まだ明日ではない夜。あるいは今日の頂。今日を生き延びた。今とは、生まれてきてからすべての時間の頂点だと思えば、少しは

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フリースタイル日記20191118

マヨネーズをぶちまけたい気分。ピーナッツチョコで慰める。
溢れる想いは堤防をそれた。元気は、たいてい、ない。
レンジの「あたため」は気持ちまではあたためない。レンジの下の四角い冷蔵庫は冷やす。
何もかも賞味期限切れ。冷蔵庫は冷やす。余り物で作る覚悟。
何とかしてくれそうな調味料たち。すがる想いでおたまを回す。
驚きはない。好きでも嫌いでもない。でも、カレーのあと、洗うのは嫌い。カレー味のげっぷはも

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フリースタイル日記20191123

新宿地下街。迷路で迷い、ドラクエ気分で地上へザッザッザッザ。
傘の渋滞にへこたれる。傘と酔いどれをよけるステップに軽やかさはない。先走る心、おいていく体。
電車は帰路の物哀しさたちを運ぶ。湿り曇った窓ガラスに霞む自画像。スマホの中にある自画像。鮮明なのはどちらだろう。
駅の改札を抜けて散っていく人々。知らない人ばかり。それぞれの家に帰るだろうことはわかる。
駅から無数の線が正確に同じように繰り返し

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フリースタイル日記20191126

仕事がたまっているのにやる気が出ない。そんなときのライフハック、なんて知らない。
仕事がたまっているのにやる気でないのをごまかすライフハック。
ちょくちょくトイレに行く。キーボードのキー空打ちしてカチャカチャさせる。ほおづえついてうなる。定時に帰っても後ろ指指されないように普段から定時に帰る。
東京に冬到来。急な寒さが憎い。
玄関を開ける。接続される生活。廊下の電球は切れたまま。生活はいつもあるが

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