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中国では中国アニメが日本アニメの視聴数を逆転。アニメも中国の時代になるのか

「アニメといえば日本」と言うブランドはこの先も続くのだろうか?

中国のアニメは全然おもしろくないな...という時代からかなり変わりました。今やストーリーなどの内容も、細かいギャグも、そしてアニメのクオリティも数年前とは別レベルになってきてると思います。北京にいる僕は、最近は日本のアニメより中国のアニメを見ることが多くなってきました。

ご存知、去年公開された映画「哪吒」は日本でも公開されたんですかね?中国では大ヒットして驚愕の数字を叩き出しました。

この「哪吒」映画以外でも、ここ最近中国国産アニメへの評価が高まり、若者の中でコアなファンが続出している状態です。

とある記事で中国国産アニメヒットランキングを発見しました。2020年Q1のランキングはこちら↓

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全ネットからのデータなので、ビリビリを中心にアニメ動画を見ている僕でも正直知らないってタイトルも多いです。でも1位の「仙王的日常生活」は大ヒットして、ビリビリ動画では29日間で視聴回数1億回を突破。クオリティも高いです。

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他にも、例えばこのビリビリの国産アニメリアルタイム人気ランキング(2020年11月24日)では

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上位のものはかなり面白いです。3位には今日本でも公開中の「罗小黑战记」のアニメバージョン、日常の物語が入ってます。更新が遅いですが昨年から欠かさず見ています。

それともう一つ個人的にハマったものは「大理寺日志」です。

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10点満点中9.8点は相当な高得点です。クオリティもかなり高いうえに強烈なキャラクターがいっぱい。製作チームも優秀で英語の字幕まで付いていて、これなら外国人でも見やすいです。

(もしこれらのアニメ見かけたことがあったら、騙されたと思ってぜひ見て欲しいです!)

他の国産アニメもかなりの視聴回数を叩き出すものが多く、アニメ動画を扱う動画プラットフォームでは国産アニメの再生数が大きく伸びているとのことです。

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↑艾瑞コンサルティングのレポートによると2019年の中国でのオンラインアニメユーザー規模は4億人超え、しかも4億人の大半は若者。中国の若者は課金する人もたくさんいます。

当然ユーザーが集まればお金も集まってきます。2019年時点で中国アニメ産業の総生産額は1941億元。

ビリビリ動画のCOOは「アニメは会員を牽引する上で最も重要なコンテンツで、2020年のビリビリ動画での自作アニメコンテンツの有料受注は前年比450%増」とコメントしています。2020年の中国アニメ産業を振り返ったときの数字はいったいどれほどの規模になっているんだろう。

さらに、この勢いはますます加速すると予想されます。11月20日にビリビリ動画と优酷(Youku)の2つの動画プラットフォームはそれぞれ、2021年のアニメ計画として「2021年に31本のアニメを公開する」と発表。TencentとiQiyiの公開予定を含めると、2021年に中国の大手プラットフォームで公開される中国国産アニメの総数は170本以上です。

日本側から気になるのは「日本のアニメとどちらが人気なのか?」ですよね。残念ながら、2020年は中国動画プラットフォームでは中国アニメは日本アニメを逆転して大差となりました。特に、BiliBiliの国内アニメの月間視聴数は日本アニメの視聴数を大幅に上回っています(ちなみに2019年は同程度の数字だった)。

鬼滅の刃の大ヒットなど、日本国内のアニメ界は盛り上がっていそうで頼もしいですが、お得意様の一つであった中国の状況はだいぶ変わってきてます。もしかしたらゲームのように「気づいたらアニメも軒並みFrom中国のだよね」って時代になるかもしれませんね。

ともあれ一番伝えたかったことは「大理寺日志」というアニメにどハマりしていて、今日も夜更かしして見ているということです^_^

(参考資料)


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