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このとりとめのない世界で、いち家庭教師が思うこと  〜オンライン学習について〜

日常生活が変わり始めてからもう4ヶ月たちましたね。

この期間での変化は色々とありました。
ソーシャルディスタンスという名のもとに、便利なものを見つけたり、不便なことが分かったり、新しい発見が沢山ありました。

家庭教師業界でいうと、そのひとつがオンライン授業です。
この期間で随分一般的になりましたね。


私も何人かの既存の生徒とオンライン授業を始めてみました。
ZoomというアプリをiPadにインストールして、最初は生徒と一緒に試行錯誤しながらのスタートでした。


あまり最新機器に強い方ではないので、IT機器を使った授業はストレスがたまるのではないかと心配していましたが、初回の授業でそんな不安は取り除かれました。
Zoomにはホワイトボードという機能があり、iPad上でそのまま版書が出来るので、思っていた以上に便利なツールでした。

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数学や英語の授業は、生徒と講師が同じテキストを見ながらモニターを通して解説し、必要に応じてホワイトボードを使い理解してもらいます。
テキストにない問題の質問がある場合は、その問題の写真を撮ってLINEで

送ってもらい、やはりホワイトボードを使って説明するという具合に授業を進めました。
思っていた以上に、順調に私も生徒もオンライン授業に慣れることが出来ました。

ところがある日、生徒が生物基礎の質問があると言って来ました。
内容は、ミクロメーターという器具の目盛りの読み方です。


ミクロと言うぐらいなので、目盛りは細かく、iPad上に指で目盛りを描くのも難しい。
そこで、再び生徒とzoomの使い方の試行錯誤が始まりました。

先生「Web上の写真をzoomに掲示出来ないかな…」
生徒「出来たら便利ですよね!」
先生「ホワイトボードでポインター使えるから、掲示した写真にもポインター使えるはずだよね!?」
生徒「すげぇ!それ、出来たら便利ですよね!」
先生「ちょっと、試してみていい?」
生徒「はい!」
先生「これをこうして…、えーっと、…、どう?何か映ってる?」
生徒「はい!先生が色々操作をしてるのが映ってます!」
先生(ううっ、、、しまった、、操作中の間抜けな顔を見られてしまった。。。)
「じゃあ写真は画面上にでてないんだね?」
生徒「はい」
先生「これならどう?」
生徒「あっ!映りました!」
先生「良かった。で、このミクロメーターがね…」
…こんな調子で新しい機能を開拓して行きます。
その画像がこちらです。

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家庭教師での授業でいうと、オンライン授業をしてみて良かった点がいくつも発見できました。


(1)移動時間がかからず、自宅へ伺わない分だけご家庭の負担が減る。
(2)生徒の参画感が増える。
(3)あらかじめ質問事項を写真で送ってもらうので、生徒に質問の内容をまとめる力が着く。
(4)移動がないため授業の頻度を増やし易くなり、頻度が高くなると勉強の意識も高まる。

逆にオンラインでは難しい点も(今後改善出来るかもしれませんが…)いくつかありました。


(1)ニュアンスが伝わりにくい内容を教えるときの方法が対面の授業より減ってしまう。
(2)生徒のモチベーションが低い時の対応が物足りないものになってしまう。
(3)説明した内容を理解したかどうかのチェックをするのに少し手間と時間がかかってしまう。

などでしょうか。


いずれにせよ、対面とオンラインの授業を組み合わせることで、今までより高い学習効率が得られることになるでしょう。


勉強以外で、オンラインを使っての新しい試みもしてみました。


ミュージシャンの星野源さんや、高嶋ちさ子さんがYouTubeに上げた動画が話題になりましたね。
面白そうなので、私なりに音楽動画を作ってみました。
それぞれの演奏者が別々の場所で演奏したのを録画したものをメールで送ってもらい、ひとつの画面にまとめました。

その動画を今回の締め括りにしたいと思います。

小林 克司

生まれも育ちも平塚市。
湘南と言われたり、言われなかったりの地域で過ごしたせいか、肩書きというものにあまり意味を感じなくなる。
サラリーマンを経て、海外放浪の後、学生時代ずっと苦手だった英語をいかした仕事に挑戦。
5年間海外引越の通訳を勤めた後、ひょんな事から教育関係の仕事に従事。
2009年より家庭教師として学習支援をする傍ら、不登校の高校生のサポート校に携わるようになる。
そんな中、2011年の東日本大震災が起こる。
現実を確かめるために、宮城県へ向かい災害ボランティアを始める。
仕事の合間をみて、現在も宮城県で定期的にボランティア活動を行う。
2012年、仮設住宅などの集会所で音楽が人を繋ぐツールになることを現地の方々に教えられ、14年振りに音楽活動を再開する。
その後、東京でも定期的に音楽イベントなどを開き、東北、関東で音楽活動を続けている。
現在は、家庭教師、数学講師、ギター弾き語りのライブ活動、市民活動支援、を行いながら出来る範囲内で災害ボランティア活動も続けている。

2020年7月より鵠沼海岸にて有志と共に「くげぬま学びラボ」を開校。塾長に就任。



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