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書き始めた理由

改めまして、ノムノムです。もちろん本名ではありません。アメリカ東海岸に15年ほど居ります。ふわりふわりと仕事をして、連休になればどこか行ったり読書三昧をしたり、ぽわんと生きていました。


それが変わったのは2020年のコロナ禍。 いまだその呼び方にも慣れない、目に見えない小さな敵はそれほど人との付き合いもない私の生活ももれなく変えていきました。私の職場は小さいながらも仲が良く、雑談で一日終わったことも一度や二度ではありません。在宅になると、「必要なこと」があるときにのみ電話や会議をする生活。通りに面した自分のオフィスが暑いからと言って私のオフィスで半日つぶした愛すべき同僚は携帯の向こう側にしか存在しなくなってしまったのです。


日々増える死者を弔うこともできずに次々と埋立地に穴を掘って埋葬していくという世界の終りのような光景が我が家からそれほど離れていないところで繰り広げられ、 職場や知り合いに感染者と死者が出ていき、パントリーにはいつどうなってもいいように二週間分の食料。日本にいる家族には大丈夫と言い続けたけれど、立っている地面がぐらぐらと揺れるような不安しかない毎日でした。


そんな中で出会ったのがThe Alfeeというバンド。いくつかの代表曲は知っていたものの縁のない人たちでした。その圧倒的な歌唱力、三人全く異なるビジュアル、なぜか三人でかつ丼を作る動画などから入ったのですが気が付くと新しい曲の歌詞を読むたびにどんどんと物語が頭の中で立ち上がっていくのです。それがたまらなく楽しかった。最初は少しツイッターに書いてみました。そうしたらほめてくださる優しい方がいて、木に登ってしまったんです。ブヒ。


調子に乗って考えていると物語が走り出しました。それまでは書くことが大っ嫌いで、まだまだ不器用な書き手ですがそれでもそれを書き留めてみたくなったのです。始まってみると、私の周りは書いてみたい題材がいっぱいありました。時には曲で、時には友人の悲しい恋の話で。


今はまだこれがどこへ流れていくかわからないけれど、もう少し書いてみたいと思います。

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