ぼくとめんへらのはなし

ツイッターにはありふれた存在ですし、今や普通に生活していても耳にする単語「メンヘラ」。
今日メンヘラという言葉がインフレしすぎて、嫌なことがあって鬱になったり、彼氏とうまくいかなくて塞ぎこんでいたりするような人でもメンヘラを自称したり、メンヘラではないかと揶揄したりすることが少なくない気がします。

でも、僕が中学生から高校生にかけて付き合った人は本物のメンヘラでした。
リスカも、ODも、援〇も、自〇未遂もしていました。

彼女はクラスに1人はいるような、男子のような扱いをされる、男子と仲のいい女子でした。女子からは頼られて、すこしオラついているような感じもある、そんな人でした。
僕が当時よくつるんでいたメンツに自然と彼女は入っていました。ちなみに彼女以外はみんな男子です。

こうして時間を過ごす内に彼女のことが気になり始めて、告白して、付き合った...なんともありがちな、ありふれた恋愛ストーリーです。
でもそれは、彼女がメンヘラではない場合の話でした。

付き合い始めてすぐに、彼女の家が普通ではないことを知りました。
何がとは言いませんが、僕の母校ではすこし異質な家庭事情でした。

それから、どんどん彼女のメンヘラ具合が顕現しました。上に書いたような行為を行っていることがわかりました。
それを彼女はごめんなさい、と言い僕に謝ります。
そしてまた自傷行為を続け、自分の存在価値を求めて身体を売っていました。家自体は割と裕福だったみたいですし、お金にも困ってなかったみたいです。実際お金はどうでもいいって言ってた気がします。

これは僕の勝手な考察ですが、彼女は家族の愛とか、そんなものを受けずに育ってしまいました。自分が愛されない人間だと思い込んでいたみたいです。だから、自分の存在価値は身体しかないんだ、という憫然な思考に辿り着いてしまったのだと思います。メンヘラあるあるですね。

まぁこんな感じの人が僕の彼女だったわけですが、当時の僕は中学生です。恋愛経験もほぼ皆無です。いや、無理です。どうしようもないです。メンヘラなんて言葉も知らない時ですよ。

それでも、彼女のことを好きな気持ちに変わりはなかったので、なんとかしてあげたいと思っていました。当時の僕は、彼女に下心を一切持たずに好きでいようと決めました。あなたの存在価値は身体だけじゃないし、そういうことが無くても僕はあなたのことが好きだよ、ということを伝えたかった...んだと思います。そこまで覚えてないですし、死ぬほど恥ずかしいですねこれ。

この時から女子に下心を抱くことは悪いことなんだ、という謎の思い込みが生まれました。そして今でもそれは抜けません。周りにいろいろ言われるんですけど、もはや一種のトラウマと化しているのでなかなか治りません。

まぁ結局、効果はなくて、学校にもばれて、自殺未遂をして、車椅子姿で再会したんですけど。

僕はもう耐えきれなくなって別れを切り出しました。そして思ったよりあっさり別れることができたのですが、その日の夜彼女がツイッターで
「なんで!!!SEXできなかったから?!」
という旨のツイートをしているスクショが友達から送られてきました。
僕は無性にやるせない気持ちになりました。

それからずっとメンヘラが嫌いです。メンヘラは見つけ次第殲滅します。
ちなみに中高(一貫校です)で付き合った人は二人いますが両方メンヘラでした。もう1人はすぐに別れたのでとくに思い出はありませんが...
なのでほぼ恋愛経験値0のまま、僕は大学生になってしまいました。

以上メンヘラ殲滅隊よもぎぃ@の拙文失礼しました。

よもぎぃ@


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?