23. 良い運動・悪い運動

回旋固定は、頭の重みが首にかからないようにすることが重要だそうです。

首の骨がずれたままロックされていますから、そこに頭の重みがかかると、本来当たらない骨同士が当たってすり減ってしまい、結果的に元にもどらなくなってしまうとのこと。

また、この病気は、一瞬治ったと思ってもすぐに再発しやすいそうです。だから、早く牽引を外してあげたい気持ちは分かるけれども、がんばって耐えてくださいね(本人も親も)と先生からは言われ続けていました。

とにかく24時間、徹底して牽引を継続するというのが、私達の先生の方針でした。逆にそれ以外、お薬等は何もなく、ただ牽引を継続することと、牽引された状態のまま首を左右に動かす(体は動かさずに頭だけ左右に動かす)×10往復を1日3回行うことだけを求められました。この首の運動は、やればやるほど良いとのことでした。

回旋固定の場合、良い運動と悪い運動があって、良い運動とは、首の骨と骨がちゃんと離れた状態の時に左右にスムーズに回す運動。悪い運動は、首の骨がぶつかってすり減ってしまう運動だそうです。

息子は、入院当初は、左右に1往復動かすだけでもかなりぎこちなさがあったのですが、次第にスムーズになり、そのうち何の問題もなく動かせるようになってきました。

もちろんそれでも、牽引は継続されたのでした。

(そして、先生がこのように徹底してくださったことを、今ではとても感謝しています。2018年5月)

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