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写真のこと vol.6 -映画のワンシーンのような、夏

こんにちは、Yuto Ikedaです。写真を撮っています。
 

 最近引っ越しをしまして更に快適な家生活を送れるように、家具等をwebで眺めたりレイアウトを想像して日々過ごしています。新しい家は日当たりも良いので新たなスタジオとして活躍する日を楽しみにしています。ただ、今年は引きこもり気味ですね…。

 今日は4 silent birdsという時計ブランドが開催しているオーディションの作品撮りに携われたので紹介したいと思います。

 私は4名の方と作品撮りを行いました。他にもお声がけ頂いていたのですが、場所が合わなかったり都合が合わなかったり…今回は撮影を見送ってしまった方々とは、また別の機会でご一緒できることを楽しみにしております。

 提示されていたテーマが「映画のワンシーンのような、夏」です。ちなみに今回のオーディション全体を通したテーマは「ナチュラル × リアリティ × 個性」です。したがって写真のイメージとしては、ナチュラルでリアリティのある映画のワンシーンのような夏の中に個性が光っているような写真となる…はずですね!私は『映画のワンシーンのような』という表現が結構曖昧で難しいのではないかと思いました。いざ写真を撮りましょうとなった時に、それっぽい夏のイメージだけを詰め込んだ写真にはきっと映画らしさは出ないのではないかと思ったからです。映画らしさを表現するにはストーリーが必要だと感じました。
 …そんな心配をよそに、どんな夏でどういう風に自分を演出したいかという設定やストーリーを積極的に提示してくれたおかげで写真のイメージを膨らませることが出来ました。

ERi

日常生活に溶け込む夏

 夏はわー!っとしたいけど、今年はぬるっとこうなんだろうな。

 夏のゆるっとした日常をイメージして、生活感をそのまま活かした写真に仕上げています。彼女はコーヒーに関わりがあるので、個性を引き立たせるアイテムとして用意してみました。
 朝起きて歯を磨いてそのまま洗面所でちょっと休憩して、ようやく朝ごはんを作ろうと思いきやオタマで卵を掬ってみたりする。そんな夏の一コマです。

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 ベランダにスイカの浮き輪を引っ張り出して、海に行けないけど海を感じたい葛藤のような。

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高雄結女

8/31 午後6時 夏の終わり 晴れ

夏の終わり、虚無感にかられる。
この夏、自分はなにか成長できたのか、なにか成し遂げたのかと葛藤を抱く。

①車内(室内)から空を見る。
空の美しさと、閉鎖された空間の対比。
空は、ごちゃついた環境から解放してくれる場所だけど、結局そこには届かない虚しさ。
②解放的な場所で空を見る。
車内(室内)から空を見たときと違い、空の美しさを直に感じて、虚しい気持ちが少しやわらぐ。
悩んでいるからか、空の美しさがなんだかうっとうしくも感じる。だけど目が離せない。

 以上のように非常に細かくシチュエーションを提示してくれたおかげで写真のイメージを想像しやすかったです。

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Obama*

緑のスカーフ

”I always wear green scarf darling”


I used to like my grandma's green scarf.
I'd wear and went outside and lose my way every time.

One day she gave me the scarf finally.
'I will surely find you if you wear this green scarf' she said.

Today she's gone but you find me.
you see me.

(緑のスカーフをつけてるからね)

(おばあちゃんの緑のスカーフが小さい頃から好きだった
いつも勝手に持ち出して遊びに出かけると必ず迷子になっていた

ある日やっとおばあちゃんは緑のスカーフをくれた
いつでも見つけてあげるからいつでも身につけてなさいと言った

おばあちゃんはもういないけど、
あなたが、見つけて会いに来てくれる)

 海外の田舎をイメージしたテーマを提示してくださいました。

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hitomi 

今年の夏」 

特別遠いところには出かけなくても良いから、こういう時期でも夏だから夏を全力で楽しみたい!公園とか川とはザ!夏!を感じられるところで思いっきりはしゃぎ倒したいな。

 hitomiさんは当初「映画のワンシーンのような、夏」というテーマに結構悩んでいたようですが、最終的には自分のありのままの自然体を表現したいとの事で、このようなイメージを提案してくださいました。

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 いかがでしたでしょうか。今回は4人の方と作品を作りましたが4者4様になったのではないかと思います。正直4人の作品が私の作風によって似たような写真になるのではないかと心配しておりました。
 提示されたテーマやイメージによって撮る側の想像力が増すんだなと感じました。まさに今回は4つの作品ともそれぞれモデルの方と一緒になって作る事ができたんだなと実感しております。本当にありがとうございました。

 『映画のワンシーンのような』とテーマを与えられたので、写真1枚のなかで物語を表現する必要があると考えました。したがって、どこで、誰が)、何をしているか、という部分が写真を見て分かるように意識して画作りをしています。

 twitterやinstagramには掲載する時間が足りなかったため、こちらにまとめて掲載させて頂きました。最後まで見て頂きありがとうございます。好きな作品や気になった写真等ありましたら、こっそりと教えてくれると嬉しいです。

それでは、また!

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