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詩21「愛に至る」

もっとも華麗に螺子を外して
思考の飛躍をせねばならない
ワルツもタンゴも一緒くたに
地下の劇場借り切って踊るの
もっと髪を振り乱して言葉を
空から受けなければならない
私もう壊れているのであれば
思考の飛躍をせねばならない
もしも書きたい詩あるのなら
車のボンネットで踊れ夜中に
星座をかき回して未来を食え
棒付きの飴光らせて雨の中を
破れた傘で今日も歩いて行く
水の漏れる頭でゆらゆら震え
紙と万年筆握って倒れましょ
思考の飛躍をせねばならない
頭の螺子むしり取り愛に至る

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