短歌57「わたしたち女」

2人のペディキュア並ぶ青い刻乱暴ないから終わりがない

手を繋ぎ柔らかいと思った花の匂いにどうして泣くの

髪と髪絡まるまで抱きとめる私の肩は大きくないよ

口紅を分け合う日常グラスには残らない濃さその時の甘さ

光よロングヘアーとショートヘア等しく透ける毛先の茶色

三つ編みの先に噛みつきさよならをヘッドホンつけ眠ってる隙

あたしたちたくさんの紐に縛られて赤い跡をなぞりあう夕