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短歌36「晴れなくても」

透明感濁る肌色見せられぬ たった一つの染み見つけた君

地下茎で深く繋がる同じ夢あたしたちは魂の双子

日本中まだよく眠る休日の朝早くから言葉暴れて

晴れの日に会える犬に晴れなくても絶対泣くから雨でもいい

キッチンの卵割る角いつの日か卵液吸って何か生まれる

懐かしの電灯のヒモ長ければ夢から救う蜘蛛の糸なり

駆けるようタイトロープを飛び跳ねて届かなくても手を差し伸べる

唇の乾燥煙草呑むゆえに じいちゃんの紫煙極楽のよう

卵混ぜ宇宙創造夢をみるビックバンの夜に出会った

笑われて指さされても辞めないと柏手打って神に誓えり

稚内ドナルドの像座りけり最北端に桜のリレー

金落とした人帰る金貸して欲しい本当なら可哀想だが

鼻血出る下を向いたらもっと出るたくさんのバラ製造機になる

サッカーの勝ち負けによりその土地の二酸化炭素増減するらし

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