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短歌54「テレパシー」

心臓より少し早いウィンカー君の口からちいさめの歌

山道で手を繋いでたふたりきり長い影が僕ら許した

チーズが溶けて溢れたバーガー君笑うからいいかと思う

窓あけてあなたの下宿中庭に降る雪、あられ 手のひら積もる

諦めて雨に降られてテレパシー届かないし令和の夜って

高井戸駅高架下で初めてのソラマメ食べた遠い味した

君に種あげるから大事にしてねスカートいっぱいの花見せて

とても静か世界は終わり鍵かけて電話をかけるあてのない凧

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