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「大好き」を育む、サッカー協会が取り組む「普及」(日経新聞記事)【サッカー】


元オリンピックサッカー日本代表監督、山本昌邦さんの寄稿。

「大好き」を育む サッカー協会が取り組む「普及」:日本経済新聞

世界の各国リーグで普通に活躍したり、チャンピオンズリーグでバリバリ活躍している状態になってこそ、ワールドカップの決勝が想像できるんだろうな、と考えているそうです。

そして、最終的な国を代表とする年代の強化のためには、育成と普及の両輪が必要だとのことです。

日本サッカー協会の技術委員会は「代表強化」「指導者養成」「育成」という3つの柱でかつては構成されていた。現在はそれに「普及」も加えた"四輪駆動"で運営されている。もともと育成部会の中にあったものが、ここに来て普及の重要性が再認識され、独立した部会になったのである。

Jリーグ開幕、ワールドカップ開催、世界各国での選手の活躍と、各競技団体の中でも割と進んでいそうなサッカー界でさえ、ようやく普及をどうするかを、それこそ強化して考え出しているようです。

楽しいと大好きは意味が違う。大好きは日常にサッカーがあるということ。楽しいを入り口に、そこからどう大好きに変えていくか。大好きになってくれたら、その次にはサッカーというゲームの本質にも幼いながらも触れてほしいというのが出てくる。そのさじ加減が難しい。

まさに、楽しい状態は、ファンの入り口に立った人で、その人をどう熱狂させていき、継続させていくか、というファンベースの考え方に似ていて面白い。

また、山本さんは結びに、『他のスポーツへの導入部としてのサッカー』として、この普及活動を強化していこうとしていることが、決してサッカー界への囲い込みでは無い、ということを明言していて懐の深さを示している。

もちろんおごりがあってはならないが、本来身体を動かすことの楽しさを知る、ルールを理解する、友達や仲間を思いやる、その裏返しとして痛みを知る、そんな色々な生きていく上での感性をこの普及で達成できるのであれば、

それは、行き着く先がサッカーに限らず、人生の価値観にとってプラスなはずだ。

もっというと、「楽しい」状態までいけていたならば、サッカーへの印象は確実に良いものとして残り続け、いつか、サッカーのにわかファンにはすぐなってくれるだろうし、もしすかすると、人にサッカーの素晴らしさを語るまでになるかもしれないし、

サッカー界にとって、マイナスは一つもない気がする。

お金の捻出元であり、総額を縮小では無く、プラスに変えられるか、予算をとってくるところも、山本さんの腕の見せ所かもしれない。

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