クラフトビール会 Vol.1

ビアギークが調達してきたビールを持ち寄る素晴らしき飲み会。
日本&アメリカの輸入クラフトビールを中心に、日本で手に入るクラフトビールのトレンド情報をお届けする。

ラインナップ

こちらが3月のラインナップ。

ざっとみてみるとHazy系が多めのラインナップだ。最近は輸入でHazy IPAスタイルのビールが頻繁に入ってきて、うれしいことに都内の酒屋でも手軽に手に入る状況になってきた。
それに加え、セゾン、西海岸系IPA、スタウトといった異なるジャンルが顔を揃えている。
目玉は、なんといっても SNOW MONKEY IPA。2018年3月25日現在、樽が繋がれば即撃ち抜かれ、webで販売すれば7分で即完売という、大大大人気なビールである。
ビアギークたちは、
東ニ樽ガ繋ガッタトコロアレバ行ッテ注文
西ニ瓶ガ入荷シタトコロアレバ行ッテ購入
という賢治もびっくりの猿ニモマケズな生活を送っていたに違いない。

仕入れ班は今回3名。
まずはお世話になったspecial thanksな酒屋を簡単にご紹介。
かめや http://www.kameya.jp/
北沢小西 http://kitazawakonishi.com/
出口屋 http://www.deguchiya.com/
ビアま https://twitter.com/saketaniguchi

それでは清濁併せ呑んでいこう。

Pizza Port / Ponto Session IPA

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こちらは筆者提供のビールで、買うのは2度目。お気に入りのビールなのでみんなに紹介したかった。
session IPAだけあって最初の飲みくちの印象はかなりライト。しかしながら、後味は苦味をしっかり感じる。
これぞ西海岸系session IPAのお手本!という感じでとてもバランスがよい。
session IPAなのでアルコール度数も低く、ごくごくイケて全く疲れが全くない。これを飲みながらサーフィンしたら楽しいだろうな。サーフィンできないけど。
それにしてもピッツアポートという底抜けに明るいアメリカンな響き。cool

志賀高原ビール / Blue Bird Day Saison

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まずはこの写真を見ていただきたい。

神々しい。。じゅるり
セゾンの爽やさと酸味が全面に出つつもしっかり味があり、飲み終わりはドライな仕上がり。
ラベルの説明のまんまの感想になってしまったが、いい意味で捉えると寸分の狂いなくブルワーさんの意図通りの仕上がりになっているのだろう。
思い描いた味を具現化できる技術が素晴らしいし、作り手とその思いを共有できた気がして心地よい。

ちなみに、
> ”Blue Bird Day" っていうのは、雪が降った次の日の、完璧な快晴の日、そう最高のスキー日和のこと。
とのこと。実に洒落がきいている。

ヤッホー / よなよなエール(旧)

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こちらは2017年9月にリニューアルしたよなよなエールの旧バージョン。
冷蔵庫の奥に眠っていたという危ないやつだ。自己責任でいただく。
旧バージョンのほうが、モルトの甘味を強く感じ、苦味やアロマは控えめ。
完成度が高いので飲めなくなってしまうのが悲しい。旧バージョンも定期的に復活させてほしい。

志賀高原ビール / Snow Monkey IPA(2018)

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今回のメーンであり圧倒的王者。
みんな言葉少なく静かにうなずき、そしてノックアウトされていきました。
「Hazy IPAはIBUは低く、苦味を抑えたビールという表現がよくされるが、数値のわりに苦味は感じるよね」
という議論に。
後日、
http://www.westword.com/restaurants/have-juicy-ipas-made-ibus-obsolete-new-belgium-investigates-the-bitter-truth-10234290
こういう記事を見つけた。
要約すると、
・hazy ipa は IBUは低めだけど苦味を感じるよね。
・だからIBUは苦味の基準値としてはベストではないのでは?
・新しい基準値としてふさわしい測定方法を研究してるわ〜
とのこと。最高の研究テーマか!

伊勢角屋麦酒 & Culmination / Neko Nihiki

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スノーモンキーと比べると甘めな飲み口。
クラフトビアマーケット虎ノ門店の周年ビールと系統はかなり近い。
値段は若干張るものの、このビールが手に入りやすい状況はうれしい。

Modern Times / Orderville

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香りや口当たりは、Hazy IPAと表記されているビールと同じくらいジューシーな印象。(※後日ポートランドにて買った缶の方にはHazyという表記が加えられていた)

甘さはほとんどなくドライな印象で、ビタリングもかなりしっかり感じる。
こちらも完成度が高く、チャップリンの無声映画のシーンさながらに、みんな静かに目を閉じ頷いていた。。
一人だと躊躇しがちな大瓶に挑戦できるのも持ち寄り会の魅力の1つだ。
話題は変わるが、modern timesのInstagramのおいしそうな写真はどうやって取るのだろう。
私がとったビール写真はあまり美味しいそうに撮れてないのが残念だ。

Stone / Tangerine Express IPA

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ホップ由来というよりも果実由来のフルーティーさ。
それでいて甘さは控えめでフルーツビールとは一線を画する。
フルーティさと苦味のバランスが素晴らしかった。

Reuben's / Crikey IPA

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今回最もドリンカブルだったのがこのビール。
the 西海岸系の綺麗なビールで、蒸し暑い夕暮れにぐびぐび飲みたいビールだ。

Ballast Point / Unfiltered Sculpin

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こちら定番タイプのアンフィルター版。
澱ありの方が俄然タイプということで全会一致だった。

箕面ビール / Blooming IPA

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季節限定商品となっているベルジャンIPA。口当たりはとてもやさしいんだけど、結構ハイアルコールな危ないやつだ。
お気づきになられただろうか。このへんから酔いが回ってきて、感想メモがほとんど残っていないのだ

Mikkeller / K:rlek(2017)

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こちらも毎年出るスペシャルな季節限定商品のようで、今回はHazyなPale Ale。
味にミッケラーぽさを感じてしまうのが不思議だ。
これが酵母由来の味なのか。

Mikkeller / Weird Weather IPA

IPA
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IIPA
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こちらの2種は、ベースとなるモルトなどは同じで造ったIPAとI(インペリアル)IPA。
写真だとわかりにくいが、わずかながら色に違いが出ている。飲み比べて違いを楽しむ。
IIPAのほうがずっしりくて味わい深い、逆にDIPAの方が後味がくどいなど、好みは別れた。

Heretic / Make America Juicy Again

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トランプを皮肉ったネーミングのこのビール。
柑橘系のアロマの出方がとても好みだった。
缶に紙を巻いただけのパッケージを良く見るようになったけど、武骨なデザインがとても素敵だ。

Culmination / Momentary Lapse of Reason

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想像していた色と違っていて、全然美味しそうに見えない笑
泥水と読んでいた。
他の方の写真は美味しそうに見えるぞ。。
前述の伊勢角屋麦酒との共作のNeko Nihikiと比べると、甘さがさらに強調されていた。

Far Yeast / Peach Night Crawler

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こちらも見た目〇〇。
これまでもいくつか「桃 x ビール」の組み合わせは飲んできたが、ドライな桃とビールの相性はとても良い。
これまではウィート系のビールとのマッチングがよく出ていたが、最近はHazy IPAとの組み合わせが増えてきている。
もう桃を持って深夜徘徊したい位には酔ってきた。

Modern Times / Black House

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これがラストビール。
トロミ、ミルク感、〆。
定番タイプだが、初体験のモダンのスタウトだった。
どちらかと言うとIPAスタイルが好みで、まだスタウト系にハマったことはないのだが、こちらかなり美味しくスタウトの入り口になりそうだ。
一度入ったが最後、二度と抜けられないような暗く深いスタウトの森が広がっていそうな予感。
ちなみにModern Timesではコーヒーも扱っており、同名の豆が発売されている。

以上、3月のビール会であった。

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