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SSBB2019で感じたビアフェスの未来

 2019年10月5日〜6日、長野県は野沢温泉で開催されるビアフェス、SSBB2019に参加してきた。

 2018年につづき今回が2回目の開催だが、海外11社、国内10社のブルワリーが野沢温泉近くの北竜湖に集い、120種のビールを楽しむことができるというもの。しかも2日間それぞれでビールのラインナップが替わるという非常に贅沢なイベントだ。

 15年来にわたりクラフトビールを飲み続け、将来的にビールに関わりたい自分は世界のビールのトレンドとビアフェス運営を学ぶため、このイベントを訪れた。

SSBBは日本で最も尖ったビアフェス

 ビアフェスと言ってもこれは、よくあるクラフトビールフェスではなく、Saison(セゾン)、Sour(サワー)、Barrel(バレル)、Brett(ブレット)に特化した "ブッとんだ" イベントだ。一部のコアなクラフトビールファンを除き、日本ではなかなか馴染みがないであろうラインナップが揃う。

ブルワーとふれあいながら、ビールを楽しむことができる

 また大きな特徴はブルワーやブルワリーのスタッフも参加するため、ビールの特徴はもちろん、その国や土地のクラフトビールシーンやトレンドを直接聞くことが出来る。味だけではないストーリーを感じることが出来るのもこのSSBBの特徴だと思う。

北竜湖のすばらしいロケーション

 ビールが素晴らしいことはもちろんだが、この、SSBBの良さを引き立たせているのは北竜湖のロケーション。会場のとなりには小さくてほっこりする北竜湖があり、多くの来場者(そしてブルワーも)が湖のほとりに腰掛け、ビールを片手にスローな時間を楽しんでいる。わざわざ野沢温泉までビアフェスに・・・という方も多いであろうが、ここまで来るからこそ、過ごせる空間や時間がある。

ビールを楽しんだあとの温泉が最高

 そして、極めつけは野沢温泉である。長野の名湯であり、村中にある外湯の数はなんと13。これがすべて無料で楽しめる。特に野沢温泉はその熱さが特徴だが、朝夕の冷えるこの季節に温泉が身体に沁み渡る。ビールと温泉で身も心もカンペキにリフレッシュすることができた。イベントで会った多くの人たちと温泉で出会い、皆がその湯を楽しんでいた。温泉はSSBBのおまけではなく、もはやSSBBの一部だと思う。

ビアフェスの未来

 クラフトビールというキーワードが広がりに伴い、今やクラフトビールも、ビアフェスも珍しいものではなくなってくる。そうなった時に、どういったビアフェスが残り、ビールファンに選ばれるんだろうか?

・テーマ性の強さ(最先端、ニッチ、独自性・・・)

・体験(交流できる、体験できる、参加することができる・・・)

・コラボレーション(温泉、風景、音楽、食・・・)

きっといくつもの要素があるんだろうけれど、少なくとも"クラフト"が市民権をえ始めた今だからこそ、新しい切り口や前例のない実験的な取り組みが求められるんだろうと思う。

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