見出し画像

グランディア冒険奇譚 番外編「グランディア」プログラマー座談会<後編>


『Beep21』で好評連載中の回顧録コラム「グランディア冒険奇譚」。

こちらの連載を開始するにあたり、「グランディア」監督の本谷利明氏のリクエストで、「グランディア」の開発においてプログラムの中心人物であった小山洋幸さん(システムデザイン)、大畑和幸さん(メインプログラム)、石川雅生さん(戦闘プログラム)に集まってもらい、座談会を行った。

「グランディア」(ゲーム アーツ/1997年12月18日発売 / 7,800円※当時)

その模様を「前後編」でお届けするのが本記事です。

▼「前編」はこちらからご覧いただけます

今回の「後編」では、故・宮路武さんの思い出や、作り直したい箇所、独自開発した機材がアニメ業界を震撼させた話など、話題は多岐にわたります。ぜひ最後までご覧ください。

※本記事はこちらから見ることができます(※下の「2024年間購読版」はかなりお得でオススメです)

◆「2024年間購読版」にはサブスク版にはない特典の付録も用意していますのでぜひどうぞ!

もうひとりの監督、宮路武さんについて

──「グランディア」監督である宮路武さん(2011年7月29日逝去)には、もっといろんな話を聞きたかったですね……。

大畑:武さんの思い出はいろいろありすぎて、ひと言では言えないんですけど、「グランディア」で言うとベースの3Dエンジンに関しては寝る間も惜しんで改良してくれたり、技術へのこだわりは人一倍でした。あとは働きやすい環境作りのために動いてくれたりとか、こういう上司になれるといいなと思いながら、今でもずっと追っかけてるような状態です。僕らのわがままをいっぱい聞いてもらって……感謝しかないですね。

石川:「グランディア」のときの武さんは開発部長として管理職をされていたのですが、多忙の中、現場に降りてきてスタッフといろいろ話もしながら自分でもコーディングをされていましたね……。やっぱりプログラマーとしてもすごい人だなと思いました。マネジメントとプログラマーを両立してました

ここから先は

9,830字 / 11画像

■サブスク版 毎週Beep21とは 伝説のゲーム誌が21世紀の2021年に奇跡の復活を遂げた『Bee…

サブスク版 毎週Beep21

¥500 / 月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?