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コンフィデンスマンJP見たのにGREAT PRETENDER見てないの?って煽っていくスタイル

ノイタミナで放送中のこのアニメ。
めちゃくちゃ面白いのだ。note読者も気にいると思う。
脚本はご存知古沢良太
「リーガル・ハイ」「探偵はBARにいる」「鈴木先生」などヒットドラマを連発している。個人的に大好きな作品たちを羅列してみた。
その古沢良太が今年ヒットさせた映画がある。ドラマで展開されていたコンフィデンスマンJPだ。
このドラマと今回紹介するグレプリは、世界が似通っている。
同じキャラもちょろっと出てくるのでドラマファンにはぜひ見てほしいところだ。
企画のアニメが先行しており、ドラマにできると思った脚本家がフジテレビに相談したらドラマのほうがスピーディーに出来上がったということらしい。(アニメを作るのは時間がかかるのだ)脚本は同時進行に近かったようだ。

詐欺師「コンフィデンスマン」が主人公となる今作品。
一話がわかりやすいが、善人がほとんど出ない。騙せたものが勝ちなのである。故に誰が嘘をついているのか分からないのが毎週視聴を継続できる理由の一つだ。
派手に展開する詐欺はコンフィデンスマンJPと近いものがあるし、キャラクターも似ている。

主人公のエダマメ(枝村)は、コンフィデンスマンJPでいうところの「ボクちゃん」だ。ローランは「ダー子」。リチャードは多分いない。「五十嵐」は「五十嵐」で登場する。声優は小手伸也であり、お遊び要素としてのリンクだ。


ローランがエダマメをいいように使って遊んでるだけとも言える展開を見せていくのは、ドラマを見ていた人からも想像しやすいだろう。

ただドラマと決定的に違う点がある。
詐欺師たちのバックボーンが描かれることだ。
コンフィデンスマンJPでは【偽りの?】登場人物の過去が出てきたが、グレプリはどうも真実の過去らしい。
彼らはなぜ詐欺師になったのか。どんな人生を歩んできたのか。
このあたりは映画「探偵はBARにいる」のような哀愁を感じさせる。
全員嘘つきなので、実は善人が寝返ったところでまだ裏があるんじゃないか?とかも思ってしまうところが、人情ドラマだけではない面白さの部分だろう。
問題は良い人まで疑ってしまうところである。人間不信アニメだ。いい意味で。いい意味で。


アニメならでは派手さもある。
キャラデザはエヴァンゲリオンの貞本義行だし色合いも独特の世界観だ。
OPは有名なあれのパロディでおしゃれだし、EDはフレディ・マーキュリーのGREAT PRETENDERと共に彼が飼っていた猫がこれまたおしゃれに登場する。

とりあえずその映像だけでも見ていってほしい。



とにかく古沢良太脚本とアニメという親和性が素晴らしくて、「見たことのないドラマ」を作ってきた人がアニメにきてまた、見たことのないアニメを作っているのだ。
常々、古沢良太とクドカンはアニメに向いていると連呼してきた自分としては、それ見たことかと何故かドヤ顔の気分だ。

サブカルリミッターをアニメでは開放できるので、どこまでも行ってしまいそうに思うが、そこはちゃんと手堅く作ってきてるのも、やはり一流の脚本家として流石だし、アニメでしかできない空中戦も入れ込んできてて目でも楽しい。
現在テレビで放送されている部分までしか見ていないが、二期を迎えてキャラに愛着が湧いてきた。アビーがとてもかわいい。絶対嫁にしたくない。

もっともっと評価されていいアニメだし、もっともっと評判が広がっていいはずの作品だ。
とくに世の中の長澤まさみや新垣結衣や堺雅人のファンは必見なので、スルーせず見逃さずチェックしてほしい。つまりアニメファンのみならずドラマファンは絶対チェックしてねってこと。

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