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ヘアリーベッチ考

ガレージを掃除していたら3年前に購入したヘアリーベッチ(寒太郎)の種が3キロも出てきました。発芽率は落ちていると思いますが、せっかくですから畑の緑肥兼ミツバチの蜜源として蒔くか、ブルーベリー畑の雑草抑制に使用してみたいと思います。

ところで、ヘアリーベッチに関して私が知っているのは、マメ科の緑肥作物であるという事と、ミツバチの蜜源になるという事くらいで、それ以上はあまり知りません。種類もいろいろとあるようですが「寒太郎」しか覚えておらず、特徴も「寒さに強い」くらいしか知りません。要するにヘアリーベッチに関しては無知であり、ほとんど何も知らないです。養蜂業や農業を営む上で、これではいけないと思い、知っておかなければならない基本事項を整理する事にしました。

備忘録(東京農工大学藤井義晴教授の文献を参考にしました)

①ヘアリーベッチはマメ科の緑肥作物で寒さに強く秋まきが可能

②6月に開花後、気温が30度まで上がると自然に枯れて敷きワラ状になるので、その上で野菜のマルチ栽培が可能

③ソラマメと同種の根粒菌をつけ、10aあたり何と10キロ〜20キロもチッソを固定

④用途的には果樹園での草生栽培や耕作放棄地の管理に向いている

⑤9月〜10月に10aあたり3〜4キロを散種する

⑥ヘアリーベッチのアレロケミカル(他感物質)の本 体は「シアナミド」である

⑦シアナミドは双子葉(そうしよう)の雑草は抑制するが、イネ科植物の生育 は阻害しにくいので(ここポイント)トウモロコシなどとの混植に向いている。またシアナミドには抗菌性、殺虫活性がある

⑧ヘアリーベッチは「花外蜜腺」をもち、この蜜を利用するマメアブラムシがつくが、これを餌にするテントウムシが増えることにより、害虫密度 を減らす効果がある

⑨ヘアリーベッチは優れた蜜源花粉源となり、レンゲのような透明度の高い優良なハチミツが採れる
⑩100年前に導入された外来種。いまのところろリスクは低いとされているが、環境に対する長期的な影響に関して調査中。

追進

今回は種をスズメに食べられないように、播種後は覆土と鎮圧は必ず行わなければなりません!

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