みつばちと世界平和

好きなこと、って言われて何を思い浮かべますか。
私は、みつばち！

というわけで、初めてみつばちサミット２０２３に参加してきた。

ガタン！
「どうぞ、このテーブルはおしまいくださいませ」

ホールの係の人がだんだん私の方に近づいてくる。椅子のシートの部分から引き出す形のテーブルになっていて、ノートを取るのに、広くていい！と思っていたのに？
あ、次は私のところに来る。

「前の人が座れなくなるので、しまわせてください」

？？
ホールの人は少なくはないけど、わざわざ人がいないところを選んで座っている。私たちが座っていて、前に座りたかったのに！という人はいない。

「ここでテーブルを出して、困る人いないと思います。なんでしまわないといけないんですか」
「わざわざ前に回らないとご自分でしまえない形のものなので、今しまわせてもらっています」
「じゃあ、後で自分で前まで行ってしまえばいいんですね」

係の人が一旦退散した、と思ったら、アナウンスが入って別の人が来た。
「本日はこのテーブルは使えないことになっていまして」
「あ、片付けが大変だからということなら、先ほどの人に片付け方を聞いたので、使っています！」
「そういうことではなく、今日は使えないんですよ」
「なんでですか」
「すみません」

あぁ、もう押し問答か、めんどいな。
と、思った瞬間前に座っていた若めの男性が（養蜂家は60代70代が主流）
「こちらのテーブル席、どうぞ。僕つわかないんで。その方がいいと思います」
押し問答になるから、とは言わないスマートさで、すっと席を譲っていなくなってしまった。

いやいや、全然あなたにどいて欲しいなんて思っていないのに！
会場の人が理不尽すぎるよ！
テーブルがあるのに使っちゃいけないってどういうルール？なんのためだかわからないし！？
と、問い詰めたい気持ちをグッと抑えて、すでに男性が消えてしまった席に移動する。そちらは、椅子の前に常時テーブルが設置されて通路に面した椅子の前に常時テーブルが設置されているのだ。

私が悪いことしたみたいな後味の悪さを感じながら、周りはどうしてるのかな、と見渡したら、前方右に座っていた西洋人2人組が同情的な表情で、「おかしいね」と言ってきた。

そうなのよ！おかしいよね！
と、ここまではどうでもいい話です（笑）

でも、このことをきっかけにスティーブンとマイクとみつばち愛を共有できた！私のみつばち愛がいきなり国境を超えた。要するに、初めてみつばちについて初めて英語で語り合った！もうこのことだけでも、うえ〜い！という気分になるのだ。

どうしようもない冒頭の出来事は、彼らと基調講演の後に盛り上がるきっかけをもらったのだ。今は、ラッキーだった！ってことにしている。

話してみて、彼らは関西で養蜂をしているNZ とオージーだと分かった。基調講演は一般客向けすぎて、なんも面白いことなかったねーもっと最新の動向とか知りたかったよね！終わった後に盛り上がって、一緒にアピモンディアの会長さんに会いにいった。

英語やっていてよかったよー！彼らは日本在住で、日本語ペラペラだけど、会長さんはアメリカ人で日本語喋れないから英語で。いや、まじ久々に英語が喋れてよかった！と思った。しかも、いかにオーガニックにみつばちを育てるかってことについて、薬の名前とか教えてもらったり、とか、とにかく楽しかったー！

もちろん、外国人は彼らだけ。他は女性養蜂家や子供もいた。さっきも言ったが、大半は男性で初老以上？右を向けばはちみつマルシェ、左を向けばみつばち関連の書籍コーナーに展示、写真コーナーもある！目移りしちゃうようなワンダーランド！まだまだ、食べたことのないはちみつもたくさんあったし、読んだことのない本も山ほどあった！

あぁ、何日でもいられるー！

養蜂業の基本は力仕事だから、男性が多い。それはしょうがないと思いつつ、養蜂人口を増やすためには、女性も子供ももっと養蜂しやすくなるといいな。

みつばちってこんなに可愛いの！
みつばちといるとこんなに自然と繋がれるの！
みつばちに関わって、私どんどん幸せになってるの！

と、いつも人に伝えたいと思って活動していますが、ここではそんな説明がいらない。みんながそう思ってここにいるから！！そのみつばち愛は国境だって超えちゃうんだから！！

どの人と話しても、盛り上がる。
みつばちのバッグを持っているだけで呼び止められる。
みつばちの洋服を着ている人もいるし！
みつばちの本のおすすめも聞けるし！
楽しすぎる！

この場所にはみつばち愛が溢れてる！

そう思ったミツバチサミット２０２３の開幕でした。

「好き」というエネルギーが集まった時に、こんな素晴らしいことが起きるんだなという世界を見た。みんなが「好き」なことをして生きていたら、世界は絶対もっと楽しくなる。なんだったら戦争なんてことに時間を使うのもったいない！って言って平和になるんじゃないか、とさえ思う。

本音では、みんなにみつばちを好きになって欲しいけど、そこは押し付けられない。だけど、みんなもっと自分な好きなことに一生懸命なったらいいよー！って叫びたい気分。

あなたの好きなことはなんですか？