麗日お茶子と渡我被身子(トガヒミコ)

やっとわかった気がする・・・・・・・

ずっとわかりませんでした。トガヒミコとお茶子の関係性。なぜこの二人なのか?何故お茶子はトガヒミコを理解しようとするのか?トガヒミコは何をしたいのか?

お茶子はトガちゃんに対してヴィランとして向かい合ってきたけど、一般人おばあちゃんの家で会敵したときのトガちゃんの涙を見て、ひとりの人間として、同い年の女の子として見るようになったんだよね。
渡我被身子と向き合う事こそが、お茶子にとっての「ヒーロー活動」なのでしょう。

「昔は”ヒーロー” ”敵”に違いなんかなかったんだってな」
「生き抜くために被った別人の皮が いつしかコミックに倣った”記号”になった」

39巻90ページより

「私はトガヒミコとして生きるのです」

39巻91ページより

トガちゃんはヴィランなんてひとくくりにしていい存在じゃなくて、一人の15歳のカァいい女の子として生きたかった。だからヴィラン名なんていらなかったんだよね。お茶子が、初めて向き合ってくれた存在だったんだよね。

こういうシーンって意味があるのはわかるんだけど中々つながらなくて、「わたし、読解力ないな・・・」て落ち込むことがよくある。でも今回はほんのりつながった気がしてちょっと嬉しい。

今回に限った事じゃないけど、作品を観たり読んだりしているときに、”このシーンをこのエピソードにはさみこんだ理由がわかる瞬間”がとんでもなく興奮するんだけどわかるひといるかな・・・わかりにくければわかりにくいほど、理由が判明したときの快感よ。うーん、ちょっと変態くさいですね。

だって 人間じゃないってゆわれちゃうから・・・!!
カァいくないって 思われちゃうから

39巻117ページより

ここトガちゃんの表情も相まって最高に涙出そうになった。胸が苦しい・・・普通の15歳の女の子なんだよ・・・・

相変わらず熾烈な戦いが続く39巻でしたが、お茶子とトガちゃんの話に関しては、ヴィランを倒す・悪を倒す、とはちょっと違う角度からの戦いだったなって気がしていて、切なさも相まってとてもよかった。トガちゃんは死んでしまったんでしょうか・・・はっきりとは描写されていないけど、血を分け与えてるし、「好きに生きた」ってことは・・・(´;ω;`)

こぼれ話で、本当は2ページ少なかった(無理やり)けど編集さんのおかげで増やせたみたいなこと書いてあって、編集さん、あなたは守るべきものを守った真のヒーローだよ・・・・・と思いました。あの話で短縮していいページもコマもひとつもないですよね。


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