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【破産者Beeの逆襲】役満養分の自分史を振り返る〜❸FXと商材で多額の借金を背負った話

破産者Beeの経歴・失敗談を振り返るシリーズ第3弾にして、
いよいよここから、Beeの役満養分街道がスタートします。

宗教3世・宗教大学&大学院卒のBeeは
同じ宗教大学出身の職場の上司からパワハラを受け、
信仰に見切りをつけました。
心に大きな"穴"が開いたBeeが惹かれたものとは…

前回の記事はコチラ↓


収入の"柱"を増やす

上司からのパワハラに苦しんでいた頃、
僕の中では信仰への不信感と共に、

「収入の柱が会社しかないのは危険だ」
「会社の看板ではなく、自分の力でお金を稼ぐんだ!」

という思いが強まり、本業の収入が無い状態でありながら、
株や仮想通貨、FXに興味を持つようになりました。

特にFXは、何百・何千もの銘柄が
「レートが上に行くか下に行くか」を当てるだけで
お金を増やせるとあって、とても魅力的に見えました。
「これなら、満員電車で通勤しなくてもお金を稼げるぞ」
「もうあの上司と会わずに済むぞ」
と、早くFXを始めた意欲に駆られた僕は…

人生を狂わせた成功体験

「会社の給料の何倍もFXで稼いでやる!」
「FXで人生逆転だ!」
と意気込んだ僕は、うつ病で休職中にも関わらず、
半ば勢いで50万円入金し、FXトレードを開始。

…はい、いきなりツッコミポイントなんですが、休職してる時に借金して(クレジット払い)FX始めてどうするんですか。
借金してる時点でそれは投資では無いのです。
50万円握りしめてパチンコ屋や競馬場に行ってるのと何も変わりません。
早く復職して50万円貯めて始めるとか、その間デモ口座から始めるとか、そのへんの計画性皆無ですね。

さらに、当時の僕の手法というのが、

Twitter(当時)で流行っていた手法やインフルエンサーの真似をしてにエントリーし、たとえマイナスになってもプラ転するまでホールドし続け、プラ転したら利確する

というもの。
当然ストップロスも入れてませんでした。
真っ赤っかになっているMT4の画面が青くなるまで耐えるのが仕事だと思ってました。
FXやってる人なら分かると思うのですが、
これ、一番やっちゃダメな手法です。
脳科学的に、一番ドーパミンが分泌されて、
ギャンブルをやめられない脳になってしまうのです。
その結果。。。

1ヶ月たらずで口座の残高は500万円以上増えました。
月利1,000%以上。
これがBee人生最大のダメな成功体験でした。
※この時のスクショ残ってなくて本当ごめんなさい

そして、
「次勝ったら出金して奨学金一括返済だ!」
と息巻いた僕は、かなり大きなロットを貼りました。
すると、予想していた動きとは大きく逆行し、
「さぁ始まった。プラ転するまで耐え忍ぶぞ!トレーダーは待つのが仕事とだ」
といいかせた数日後、
朝目が覚めたら、600万近くあった口座残高が、ほぼゼロになっていました。
そう、ゼロカット(強制執行)です。
月利1,000%なんてメチャクチャなトレードが続くわけないのです。
ちゃんとリスク計算をして、ロット管理してストップロスを入れていれば資金は残せたのですが、人生一発逆転をかけて倍々ゲームで残高を増やしていた当時の僕にそんな思考はなく、たった1回の負けで全て失いました。

地獄の1丁目〜リボ払いという底なし沼

。。。さて、ここからが地獄の始まりです。
うつ病で休職していた時の僕の収入は、月13万円ほどの傷病手当金のみ。
FX口座にクレジット入金した50万円を返すあてがなくなり、
慌てて返済方法を「一括払い」から「リボ払い」に変更
「よし、とりあえずこれで月の返済額を減らしてブラックになるのを免れたぞ!」
「ポイントもついたし、次FXで勝って返済すれば利息も払わなくて良いもんね!」
と自分に言い聞かせてました。
。。。はい、今ないお金を皮算用して借金を正当化しています。
この時すでに、人生終了の鐘が鳴り響いてましたね。
※当時の僕には聞こえませんでしたが。

そして、"ダメな成功体験"を忘れられなかった僕は、
FX口座に再度クレジット入金してトレード再開したり、
目についた商材やインジ、EAを片っ端から買い漁るようになります。

あっという間にクレジットカード(キャッシング含む)の限度額を使い果たし、ついには消費者金融に手を出してしまいます。
※中途半端に会社の信用があったので、わりと簡単に大きな額の審査が通ってしまったんですね。

その後も商材やインジやEAを駆使して10万→50万とかある程度は勝っても、
ストップロスを入れておらず、リスク管理もできていないトレードは遅かれ早かれ破綻(セロカット)しました。

それでも僕は、KA◯MAXをはじめ、当時Twitterで目立っていたインフルエンサーの発信を鵜呑みにして、仮想通貨の草コインを購入したり、月数万円もする投資サロンに入会したりして、
「お金を払って情報を手に入れてるんだから、稼げる」
と自分に言い聞かせてました。

これ、厄介なのが「商材を買う」「サロンに入会する」という行為自体が救済になっていたんです。
救いを求める依存先が、「宗教」から「インフルエンサー」に変わっただけでした。
ひどい時なんて、何万円も払った商材を読むことすらせずに、
結局いつものFXトレードをするだけでした。
情報商材に散財することは努力ではないのです。

こうして、最初のビギナーズ・ラックからいつまで経っても抜け出せず、
FXという名の投資の皮を被ったギャンブルの"底なし沼"へとはまり込み、インフルエンサーや商材屋に食い物にされていったのです。

約半年の休職を経て復職した頃には、
クレカ(リボ払い)と複数の消費者金融の借り入れ残高が
400万円を超えていました。

復職後は上司も僕もお互いに部署移動して、
僕はリハビリもかねて精神的負担のない
単純作業をこなす日々を送りましたが、頭の中は
「今月の支払いどうしようかな」
「返済が進んだら、またFXリベンジするぞ」

ばかり考えて、勤務時間中、頻繁にトイレで
FXのチャートやインフルエンサーのつぶやきを確認していました。

当時を振り返って

自分で書いてて思ったんですが、
我ながら、「これぞ養分」と言わんばかりの思考・行動でした。
やはりこの時の僕はコツコツ努力できなかったんですね。
ほとんど行動・努力してないのに、短期間で目に見える大きな結果を得ようとばかりしています。
学校の試験はそれで高得点を取れたかもしれませんが、
会社の仕事で、そしてFXという弱肉強食の世界でそのルールが通用すると思っていたのが愚かでした。

〜〜〜〜〜〜
そんなある日、借金地獄に苦しむ僕のところに、
救いの神()が降り立ちました。

。。。次回(第4弾)に続きます。
続きはコチラ↓

◎Beeのしくじりポイントまとめ
・ボタンひとつでお金が増えるFXに惹かれ、安易に会社を辞められると思ってしまった。
・"口座から無くなって良いお金"ではなく、"利息がつく借金"でFXを始めた。
・「勝ってお金を増やせば利息も払わず借金をチャラにできる」という
 "皮算用"でFX口座や証券口座に大金を注ぎ込んだ。
・ラクして(幻の)大金を稼げた、良くない成功体験を得てしまった。
・Twitter(当時)で輝くインフルエンサーのポジションを真似したり、
 おすすめ銘柄を買ったり、高額な商材を買えばお金を増やせると思っていた。
・救いを求める依存先が「宗教」から「インフルエンサー」に変わっただけだった。

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