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上野公園と寒山百得展

9月の始めに前売り券を購入していたにも関わらず、行ってなかった横尾忠則の寒山百得展。

いよいよ終わりに近づいて来たので重い腰を上げて行って来ました。

場所は上野の東京国立現代美術館。

今の家に引っ越す前のわが家は、春日通りと清澄橋通り、日光街道と浅草通りの四角の中にある東上野に住んでいました。

住宅と企業が入り乱れた中に昔ながらの職人さんの住居兼店舗がある町。

自然が全くないので息子が赤ちゃんの頃はベビーカーで、歩けるようになってからは2人で歩いて、よく上野公園へ散歩に行っていました。

上野動物園の前にはチープな遊園地があって、そこによく息子を連れて行っていましたが、いつの間にかなくなってしまっていました。


そして上野公園なら任せとけ。と自信たっぷりで行った私は迷いに迷い、予想よりもかなり遅れて到着したのでした。

黄色に敷き詰められたいちょうが綺麗な上野公園。実際はクッサ。


そしてお目当ての横尾ちゃん展へ。

だそうです。

入館してすぐに出逢った絵。

今回の展示品はコロナの期間に毎日描いていた絵だそう。

今年87歳の人が描いたとは思えません。
恐るべし横尾忠則の才能。1日でいいからこの人になってみたい。

noteに画像を貼り付けた途端、急に色褪せた色彩になってしまうのが難点。

何処かで観たことがあるような。

しかし本家よりもこちらの方がツボ。
持ち帰りたいくらい気に入ってしまったのですが、右下のトイレットペーパーが気になり、なんで???

と思っていたら、次から次へと絵の中に登場していました。

絵は勿論、博物館のレトロな感じも素敵でした。

私が通っていた高校もレトロな洋館風の造りでしたが、今では学校とはわからない程の現代的なビルになってしまいちょっと残念。

巻物かトイレットペーパーか最早わからず
こっちはティッシュ

うわあ、綺麗〜と眺めていたら何故かラーメンどんぶりが思い浮かんだ自分に苦笑い。

展示品の最後の絵がこちら。

We
are
Hanshan  
俺たちハンサムかと思ったら寒山


この絵に魅了されウットリと眺めていたら、隣にいた上品な2人組のマダムが

「真ん中の人は誰かしらねえ。」
「本当、わからないわね。」

という会話をしていました。

奥さん、真ん中の人はあれよあれ。確か

「見つけたぞ
  何を?
  永遠を
  それは海に溶ける太陽だ」


みたいな詩で有名なアルチュール・ランボーじゃなかった?

久々の美術館でしたが行って良かったです。

本物の横尾ちゃんはオーラがすごそうだし、YMOや三島由紀夫のエピソードいっぱいあるんだろうなあ。

先日たまたま見たネットニュースでは、

このような事が書かれていて、凄過ぎてちょっと何言ってるのかわかりません状態。

しかし展覧会は素晴らしく、上野公園の樹々たちは相変わらずの背の高さで紅葉が美しかったです。

皆さま、良い週末を。

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