民泊オーナー・ブン太さんに聴く! 民泊運営のリアル
民泊に興味はあるけれど、自分ができるか、続けられるのか、儲かるのか…。そんな疑問を解消すべく民泊オーナーにインタビュー! 今回はブン太さんにお話を聞きました。
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民泊オーナー・ブン太さん
以前、「副業で!不動産投資で!民泊を始めよう」という記事を書きました。始めてみたいにはみたいけれど、どのくらい自分の時間を割けばいいのか、日々の労力的に実現可能なのかと、まだまだ気になることは多いと思います。
そこで!皆さんの未来の民泊オーナー像の参考になればと、現在、副業で民泊を運営しているオーナー・ブン太さんを直撃。リアルな声をお届けします。
ブン太さんプロフィール
本業はサラリーマン。2018年より民泊をはじめ、物件は東京ほか、地方、リゾートエリアなど多岐に渡る。Xアカウント:@mendel_vd (https://x.com/mendel_vd)。
民泊の開業準備
0. 民泊を始めようと思ったきっかけ
まちづくりや地域企業とのコラボなどいろいろなことに取り組んでいた中で、エンゲル部長(@Engel_0510)から民泊の可能性や始め方についてレクチャーいただいたことが大きいです。
1. 最初の物件の調達方法
賃貸
弊社が先日行ったXのアンケートでも、賃貸での物件調達が半数以上を占める結果でした。やはり賃貸でよい条件の物件を探すことが、民泊を始めるうえで得策といえそうです。
2. その物件の民泊開業のおおよその初期費用
10万円
3. 初期費用の回収にかかった期間
1ヶ月
4. 民泊を始めようと思った時から開業までにかかった期間
3ヶ月 (検討2ヶ月、物件決定後の許可取得・運営開始で1ヶ月)
ブン太さんは、元々マンスリーで貸し出された部屋の活用について、そのオーナーさんから相談を受ける形で最初の物件を得たそう。ゆえに部屋は家具・家電付きのすぐに泊まれる状態で、初期費用をかなりおさえつつ短い期間で民泊を開業することができたようです。開業を決意し、周りにアピールすれば、思わぬ優良物件に出合えるかも!?
日々の民泊運営
5. 現在運営している民泊施設の数と物件調達のタイプ
賃貸1件、購入9件
6. 1日のうち、副業(民泊運営)に割いている平均時間
30分未満。主に宿の値付けとゲストとのメッセージの時間。メッセージは一部自動化しているため、作業を負担に感じることはほとんどありません。
7. 毎日の運営以外に発生する大きな作業(ゲストのトラブル、施設のメンテナンスなど)の頻度と所要時間
トラブルによる現地訪問:年に4〜5回。1回1~2時間程度 (現地対応を含めた完全代行や現地対応を委託している施設では発生しません)
家具・家電の交換: 現況確認は年に数回。交換頻度は年に1度あるかどうか。1時間程度
部屋の大掃除:半年に1度。3時間程度 (戸建てタイプのみ。日々の清掃だけでは手が届かない部分があるため)
ゲストへの挨拶:時間が空いた際には不定期で現地訪問してお話しすることもあります
8. 外注している作業(宿の値付け、受付業務、清掃、その他)
物件によりますが、以下いずれかのパターンです。
パターン1:宿の値付け以外は外注
パターン2:宿の値付けとゲスト対応(主にメッセージと電話)以外は外注
9. 1施設あたりのおおよその年間利益
タイプ別に以下のとおり。いずれも売り上げはエリア・設備スペックによりますが、購入物件のため利幅が大きいです。
区分*タイプ(25~35㎡):250~400万円
戸建てタイプ(100㎡前後):800~1100万円
* 通常はマンションやアパートの1室。ブン太さんの場合、1室から運営を始め、その後、運営効率の観点から、1室や2室だけ運営から撤退し、1棟まるっと複数室の運営のスタイルに切り替えたそう。
最初の物件は賃貸で調達しリスクをおさえながらスタートさせ、その後は購入物件を増やしていっているようです。購入の際は既存の賃貸物件を手放すなど、扱う物件を整理しながら運営している様子。
運営に割いている時間はなんと1日30分未満! 宿の値付け以外の多くの作業を外注することで、効率的に運営していることがわかります(外注のポイントについては、こちらの記事を参照)。
外注するとその分の出費はかさみますが、それらを差し引いてもなお、1施設あたりサラリーマン1人の年収もしくはそれ以上の利益を見込めることがわかります。
不動産投資としての民泊
10. 物件購入した年とこれまでの平均利回り
区分タイプ:2018年購入、2021年運営開始。平均利回り20%
戸建てタイプ:2022年購入、2022年運営開始。平均利回り19%
※OTAからの振込額÷物件購入費用(リフォーム費用含む)
※家具家電費用は含まず
11. 物件を探し始めてから購入までにかかった期間
半年
12. 不動産賃貸投資ではなく民泊を選んだ理由
不動産投資と民泊は並行して進めてきました。しかし不動産投資に比べ、実益とワクワクするポイントが多いという理由で、より民泊に重きを置いて取り組んでいます。
ポイントとは具体的に、
・地域の既存事業と民泊(宿泊業)でシナジーを生むことができる
・地域に人の流れを作ることができる
・地域内外の他事業者とコラボする機会ができる
・多様なバックグラウンドを持つ海外からのゲストとの交流機会を得られる
などです。
まちづくりや地域事業に取り組んできた経緯から、民泊を通じて地域や人と関わるワクワクを評価するブン太さん。利回りも約20%とかなり高く、投資という観点からも民泊のポテンシャルは大きいといえそうです。
民泊の魅力とは
数字的な部分はわかってきたけど、そもそも楽しいの?心がすり減るのは嫌だよ?という方へ。副業・不動産投資としての民泊の魅力も聞きました。
13. 実際にやってみて感じる副業としての民泊の魅力
IT活用による自動化・外注の活用により、少ない作業で負担なく運営でき、かつ、無人化により固定費が小さく収益が大きいのが魅力だと思います。また、実務面でも本業の経験が生きる場面、逆に、民泊の立ち上げ・運営経験が本業に生きる場面も多いと思います。
14. 実際にやってみて感じる不動産投資としての民泊の魅力
都内と地方で大きく分けて考えています。
都内中心部の好立地物件や築古物件の場合、融資が伸びづらく自己資金を多く入れる必要があるため、他にキャッシュをつくるエンジン(本業や事業など)を持っていないと資金回収と次の物件購入までが長期化してしまい資金効率はいまいちになってしまいます。しかし民泊ですと、多少融資は伸びづらくても資金回収が早く、選択肢の幅が広がると考えています。
地方物件については、全国どこであってもビジネスホテルなどの宿泊単価はそう大きく変らない中で、物件価格が安く、このギャップによる収益の高さは魅力だと感じています。物件管理のために現地にいく機会も多く、行動範囲の幅が広がるのも楽しみの1つです。最近はリゾート物件も運営を始め、週末の楽しみがまた1つ増えました!
地方は現状、神奈川群馬エリアでの取り組みになります。九州、北海道は今物件探しを進めている段階ですのでこれからですね。
はじめの一歩を踏み出すには
最後にブン太さんより、未来の民泊オーナーへメッセージをいただきました!
15. これから民泊をやってみたい人へ一言
最後に
いかがでしたか? 具体的に自分が民泊を運営するイメージが湧いてきたら幸いです。
本アンケートに協力してくださったブン太さん (https://x.com/mendel_vd)に、改めて感謝申しあげます。Xのアカウントでは、さまざまな民泊情報を発信されています。ぜひチェックしてみてください。
もっと民泊オーナーの声を聴きたいという方は、「民泊オーナー・ブン太さんに聴く!民泊運営のリアル」も合わせてご覧ください。
民泊は誰でも副業でできます。一緒に民泊やりましょう!
文=町田紗季子
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