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大人になって思う、「1人の人間」×2としての自分の両親を見て。

今月から出産のために現在実家に里帰り中なのですが、こんなに両親と一緒に過ごすのはおそらく中学生の頃以来かも。

中3からは毎日のように塾通いで帰りも遅い、

高校進学してからは7時前に家を出て通学、毎日部活で帰りは遅くて、

部活を引退した後は学校と塾の往復が続いて家には寝に帰る感覚。

大学進学と同時に家を出たら、それはもう楽しくて。長期休みになっても旅行だバイトだとなにかと忙しくしていて実家には帰っても数日。

就職してからも、束の間の休みには旅行に行きたくて。
結婚した後は夫の実家と帰省の日数も半々。

家族仲はいい方だと思うけれど、よく考えると一緒に過ごした時間ってそんなに長くなかったのかもしれないなと思う。


そんな私が、この1か月は両親と毎日顔を合わせて実家で過ごしている。
当たり前のようで当たり前じゃない、不思議な日々です。

改めて大人になって両親と一緒に暮らしてみると、今まで自分にとって「お父さんとお母さん」でしかなかった2人が、なんというか、(いい意味で)「ただの1人の人間」×2人、として感じられるようになった気がする。


言語化するのが難しいけれど…

昔からもちろん両親に対して「こういう人だな」っていうのは知っていたはずだけれど、自分が大人になって社会に出ていろんな人に出会って、そうしたときに両親とまた改めて向き合うと、また違う面が見えてくるというか。

そりゃ人間だから、いいところも、ダメなところも、苦手なこともある。
お互いに夫婦としていつも仲良しこよしなわけではなくって、時には「合わないなー」とか「あーもう!」とかってお互い思うこともあると思う。

自分が小さい頃は、お父さんとお母さんは常に「セット」だと思っていたし、いつも仲良しだと思っていた。人間らしいところもありつつ、いつも最後には自分にとって絶対的に正しい存在だと。

でも、大人になった今、両親と日々時間を共に過ごす中で、いい意味で彼らのことを「1人の人間」×2として捉えられるようにもなったと思う。


すべての考え方が自分と一致するわけでもないし、自分と違う職業に従事してきている両親だから、これまでに接してきた世界も違う。
特にテレビのニュースなんかを見ているときに、自分が頭で思っていることと違う感想が彼らから出てきた時に、面白いと思うし、やっぱり違う人間なんだなと思う。


そして子どもから見れば、これまで「セット」として見えていた「お父さんとお母さん」だったかもしれないけれど、あくまでも「1人の人間」×2。

他人だった2人が一緒になって、考えや好みや相手に対する期待もそれぞれ違う中で、きっとこれまでに2人の関係がうまくいかなかったこともあったんじゃないかなと思う。

幸い子どもである私から見た両親は「仲良し夫婦」に映ってきたけれど、きっとそう見えていたのはこれまでに2人が色んな意見や価値観の違いを乗り越えてきたからなんだなと。
きっと、子どもには見せてこなかった苦労がたくさんあるよね。

そんなことをなんとなく感じて、ほんのりと両親に対する感謝を改めて感じる今日この頃なのです。


来月、無事に自分の子どもが生まれてきてくれたら、パートナーと私は「お父さんとお母さん」になる。

子どもにはどんな風に見える2人になっていくのだろう?

タイプの違う2人だと見られるのかな。
いつも「セット」の仲良しに見えるのかな。


子どもが新たに家族に加わることによって、想像できない困難や衝突がきっとあるんじゃないかと思う。(そして既にもうそれが怖いw)

でも、私の両親がこれまでそうしてきてくれたように、なぜか一緒にいることで家族全体に安心感を感じさせられるような2人でいられたらいいな。


なんてことない、最近の考えごとでした。


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