儚い「アイドル」が不死鳥を夢見る話

こんにちは、度々更新してます。


GWで時間があることと、何かとイベント事のあるこの時期なので積もる話もあるわけです(暇なだけ)。
※ぐだぐだ書いていたらGW終わってました


推しが、幕張メッセのステージに立ちました。


2021年4月29日、MeseMoa.単独ライブ2021 幕張メッセ「Continue 〜強くてニューゲーム〜」


無観客開催となった前ツアー「GALAXY.5」のファイナル公演、彼らにとって2度目のパシフィコ横浜でそれは発表されました。

彼ら史上最大規模の公演で、前述のツアーも中止、2度の無観客ライブで終わってしまったことから、今回のライブはいつも以上に気合が入っていました。

カウントダウン企画が複数企画され、100日TikTok更新やTwitterでの絵しりとり、メンバー対決動画によるダービーでプレゼント抽選などなど…。

以前から行っていたYouTubeの動画更新にも力を入れ、本当にがむしゃらに頑張りました。


公演の数日前に、緊急事態宣言が発令されました。

彼らは、有観客で行うことを発表しました。

やむを得ず来られなくなった人には、チケットの払い戻しをすることを発表しました。


大規模のライブでは大きなテーマを掲げ、セトリや合間のMCの一部など、そのテーマのコンセプトに沿って進むのですが、今回のテーマは「ゲーム」


ライブ冒頭の映像では火の中で敵モンスターと戦う映像が流れ、コンテニュー後にゲームマスターからそれぞれのジョブのカードを受け取り、新アルバムのジャケ写衣装のメンバーが登場、1曲目がスタート。

自分たち史上最大のステージに立つ彼らは、その舞台に立つに相応しいオーラを放っていました。


1ブロックが終わり、それぞれのジョブの衣装を纏い、前ツアーのために作られたソロ曲のメドレー。バックダンサーもメンバーが務めました(前ライブでは主に後輩がバックダンサーを務めていました)。
セトリの内容をこれ以上書くと少し長いので割愛します。


書きたいことは色々あるのですが、まず書きたいのは特効。

「アワアワ」でステージ上を大量の泡が漂い、「烏合之衆」では火柱が上がり。あと、全体を通してCG映像がすごかったり。

ライブの度にライブに新たな要素が加わり驚くばかりですが、幕張メッセまで来るとこんなことまでできるんだと感動しました。


あと何と言っても幕張メッセの広さ。

客席降りが徒歩ではなくてトロッコ。単独公演では(多分)初めてのイヤモニ。


そしてやっぱり話したい。ラスト曲「陽之鳥」


ライブの翌日にはYouTubeに上がりましたね。

「絶好調days」が終わり、アンコールの手拍子で登場して2曲披露、MCを挟んで「Greatest Delight」が終わりスタッフロールへ。

そこで再びゲーム画面。

ゲームを終了しますか?
➤セーブして終わる
➤強くてニューゲーム


強くてニューゲームが選択され、メンバーが再びセンターステージに登場し、本当にラストの曲として「陽之鳥」がライブ初披露されました。

生まれ変わっても僕になりたいなんて思わない
これが最後で構わない
君がいない世界に意味などない


MeseMoa.ほど、「俺/僕」が自分たちを指し「君」がファンを指す曲を持つアーティストは居ないと思います。

デビュー曲の「War cry~アイドル気取りで何が悪い~」に始まり、「1230」「ばいばい」「灼熱!鬼ヶ島DANJI」「Is there -RAL color-」「パシフィック展望台」「Greatest Delight」などなど。

こういった歌詞で人を感動させられるのは、長い活動で彼らが努力で築いた実力に加えて、彼らの成長を近くで見続けてきた人が作った曲だからだと思います。

あおいくんの歌声は表現力が高く、メッセージを力強く伝えられる声だと常日頃思うのですが、今回のライブの「陽之鳥」で涙声になりながら「その笑顔に逢えるならやっぱり僕に生まれたい」と歌う声には鳥肌が立ちました。


彼らは、今までもたくさん「このメンバーでアイドルをできることの喜び」をライブのMCや曲、個人や全員での生放送で私たちに伝えてくれました。仲良しが過ぎて「一緒の老人ホームに入りたい」なんてことを何回か放送で話したり、メンバーの股を隙あらば御開帳したり、いつまでも学生のノリが抜けないような無邪気さで、イベントに出演した際、MCの方に「楽屋で喋っているのが女子高生みたい」と言われたこともありました。

彼らのアイドル人生は、青春そのものです。

彼らのファンはこういった記事を書くときに再三訴えますが、彼らがここまで大きな会場でライブをするのには、たくさんの壁がありました。
まじの素人が動画サイトから始めたアイドルだけに、どこにもツテは無く、当初は事務所もありませんでした。仕事との兼ね合いで活動を休止せざるを得なくなったメンバーもいました。zeppのチケットを手売りし、完売・成功を収めたその場で夢の中野サンプラザ公演が決定、休止したメンバーが復帰。職業をアイドルにすることを決意しました。47都道府県ツアーでメンバーの卒業が発表され、2度目の中野サンプラザ。事務所設立後には事務所グループ全体で全国ツアー、後輩もたくさんできました。2度目のホールツアーのファイナルでは、パシフィコ横浜に立ちました。この後のことは上の方に書いたのでここでは割愛します。書き足りていない所は色々あるけど、そこらへんは目を瞑ってください。


アイドルは儚いものです。アイドルは生き物です。

私たちと同じ人間だとわかったうえで、「アイドル:○○」の偶像を求め、その「アイドル」を推しています。
100%自分の理想の姿なワケ無くて、でもそれを求めて、アイドルはそれに答えて、そうやって成り立っている職業だと思います。

だから、大勢のファンの期待を裏切るようなことはすべきでないし、自分が進みたい道を選んだ時に離れるファンもいるんだと思います。私自身そうです。今推しているアイドルがアイドルじゃなくなったとき、私はその人についていきません。言い切れるくらいに、私は「アイドル」にしか興味が無い。


でも、だからこそ、「アイドル」である間はなるべく力を、熱を注いで押していたいと思います。「推したい」と思えるような輝きを放ち続けてくれる限り、私はアイドルオタクをやめられないなと思います。


MeseMoa.のステージを見ていると「アイドル」がどういう存在なのか、どういう存在であるべきかを少し考えたりします。彼らのように至極自然なキャラでいる人もいれば、設定をごりごりに固める人もいて、パフォーマンス重視のグループもあれば、見た目重視のグループもいて、本当にさまざまなアイドルの形があります。「アイドル気取り」が「アイドル」になって、「スーパーアイドル」に進化していく過程を見守る中で、プラスな感情だけじゃないネガティブな部分を見ることで、彼らの夢を一緒に追いかけているようにより一層感じるのかなと思います。


幕張の次はどんな景色を見せてくれるのでしょうか。

彼らの目標である「武道館」までどれくらいの道のりが必要なのかはわからないけど、彼らがいつか武道館で「僕の名前を呼んでよ」と呼び掛けてくれる日を信じて、それにファンが大きな声で答えられる日が来ることを信じて、今はひたすら推し事です。なるべく在宅で。


アーカイブの視聴期限が迫ってきているので、見れるうちにたくさん見ておきます。では、これで。

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