積読(つんどく)記事を消化したい!どの生成AIを使う??(後編)
このブログでは、私が日常で生成AIを使った事例を紹介しています。
前回のブログで、「積読(つんどく)記事の消化」をテーマに、ChatGPT・Gemini・Perplexityを試してみました。今回はその続きです。
前回紹介していない生成AIを活用しつつ、「そもそも積読記事にしないためには?」の自分なりのやり方も考えてみたいと思います。今回は、以下の2ツールについて試していきます。
NotebookLM
Notion(AI)
生成AIを使ってみた(続き)
前回に引き続き「Googleのはじめ方」という記事を対象とします(文字数7800文字超え)。
こちらの記事を消化するにはどうするかについて、NotebookLM・NotionAIの概要も紹介しながら試していきますね。
NotebookLM
NotebookLMというツールはご存じでしょうか。以下のnoteで「NotebookLMの概要」「使い方」が詳しくわかります。
公式サイトのURLはこちらです。Googleアカウントがあればすぐに使い始めることができます。(2024年8月現在、テスト段階のため無料で使えます)
公式サイト:https://notebooklm.google.com/
NotebookLM概要
先ほど紹介したnoteからNotebookLMの概要を抜粋します。
他の生成AIツールとの違いは、大体の生成AIが大規模な学習データを基に回答するのに対して、「ユーザーのメモ書きやアップロードした資料を基に」情報を整理して、質問に答えることです。
逆に言えば、アップロードしていない情報については回答しません。
その他、Gemini1.5proのモデルが使用されており、推論能力や文章量の処理能力についてかなり優秀であることも特徴の一つです。
NotebookLMの使い方(記事の読み込みと質問)
ここから、実際に記事を読み込んでみます。
公式サイトのURLから、Googleアカウントを登録すると以下の画面に移ります。
スマホでもPCでもどちらも操作可能ですが、今回はスマホ画面で説明します。(なお、スマホよりもPCの方が操作性は良いです)
「新しいノートブック」を開きます。
「アップロード元」という画面へ遷移します。今回はWEBサイトの記事についての操作のため、「ウェブページのURL」をクリックし、「ウェブサイトのリンクを貼り付ける」に該当のURLを貼り付けて「挿入」をクリックします。
ここまでくれば準備完了です。スマホ画面だと一覧性に欠けるので、PC画面で説明します。登録したソース(資料やサイトのURL)を基に、内容を読み込んで、自動で概要をまとめてくれています。また、内容に応じた質問の候補も表示されました。
質問を1つ選んでみます。
ソースを読み込んで回答をしてくれていること、資料のどこを参照しているかを示していること(文章中の数字)、次の質問候補を提示してくれていることがわかります。文章中の数字をクリックすると、具体的なソースの文章内の該当箇所を表示してくれます。根拠をすぐ確認できるのは安心ですね。
前回紹介した、Perplexityとも似た印象があります。ただ、Perplexityは、プロンプトに基づいて多くのWEBサイトから情報を集めますが、NotebookLMはあくまで登録したソースに記載されていることのみを回答します。
例えば、文章中にないことを聞いてみます。
他の生成AIと比較して、ハルシネーションが起こりにくいツールと言えます。
NotebookLMのまとめ
NotebookLM自体の説明が多くなりましたが、元々のテーマである「積読(つんどく)記事の消化」に使えるか、という観点で考えてみます。
私は「使える」と思います。URLを登録するだけで概要がわかる、自動で提示される追加質問で深掘りできる、という使いやすさがその理由です(欲を言えば、スマホ版はもう少し使いやすくなってほしい…)。
さらに、参照資料のみから答えるためハルシネーションが起こりにくい、ソースが追加できるという点から、テーマを定めたインプットに使うには最適、と感じました。
NotionAI
次はNotionAIです。まず、Notionとは、メモやタスク管理、ドキュメント管理、データベースなど、仕事で使うさまざまなツールを1つにまとめた「オールインワンワークスペース」と言われるアプリケーションです。そして、NotionAIとは、Notion内で利用できるAIの機能です。
私は普段から情報整理などでNotionを使っていますが、NotionAIについてはよくわかっていませんでしたので、今回初めて使いました。
NotionAI概要
NotionAIについては下記の動画で知りました。
以下、動画の文字起こしをChatGPTで要約したものです。
NotionAIは、Notion内で動作する、とのこと。この機能と、私が普段使っている「Save to Notion」の機能を使えば、「積読記事の消化」に使えるんじゃないか?と思いました。
Save to Notionとは
「Save to Notion」とは、Chrome拡張機能を使って、WEBサイト記事をNotionのデータベースに簡単に保存できる機能です。スマホの場合は、Notionアプリをインストールしていれば使えます。
以下のnoteが「Save to Notion」の使い方を詳しく解説してくれています。私の記事で設定方法は扱わないので、詳しく知りたい方はこちらのサイトをご確認ください。
「Save to Notion」の使い方(記事の保存)
実際に、「Save to Notion」でNotionに保存した後、NotionAIを使用してみます。スマホ上での操作です。
保存したいWEBサイトを開き、画面下の「共有」アイコンをクリックします。共有方法で「Notion」を選択。保存したいデータベース(事前にNotion上で作成)を選択して、「保存」で終了です。
Notion上には以下のようにWEBサイトが保存されます。「タイトル」「URL」「保存日時」「本文全文(うまく取得できないときもある)」が自動で保存されるのでとても便利です。
「NotionAI」の使い方
ここからNotionAIも使ってみます。本文が全文表示されていることを確かめて、本文の最後(冒頭でもOK)にカーソルを合わせます。「Notion AI」ボタンをクリックして、テキスト入力欄に「要約して」とプロンプトを入力します。(これだけで、このページの文章が要約対象になります。ChatGPTに全文貼り付けして「要約して」と依頼するやり方と同じです)
すると要約文章が表示されます。「下に挿入」を選択することで、先ほどカーソルを置いた本文の下に要約文が表示されます。
これで本文の要約ができました。本文の全文表示+要約文がデータベースとして保存される…。これは強力なツールです。
今回はページ内の要約機能だけ紹介しましたが、NotionAIでできることはまだまだあるようです(勉強中です)。
なお、Notion自体は個人で使う分には無料で十分使えますが、NotionAIは無料で使える回数が決まっています。無料分を使い切った後は有料(月額$10、2024年8月現在)での利用になります。私はNotionAIに課金するかどうか、無料分を使い切ってから考える予定です(悩ましい…)。
NotionAIのまとめ
こちらも使い方の紹介が長くなってしまいましたが、元々のテーマである「積読記事の消化」に戻って考えてみます。
普段からNotionを使っている身からすると、記事の保存+ちょっとした要約がNotion上でできるのはかなり便利です。「あとで読もう」とブラウザに置いておくよりは、「軽く要約だけを読んでとりあえず保存しよう」でNotionに保存する方が、スマホブラウザ内もずっとスッキリします。
まとめ(5ツールの比較)
今回ご紹介した2ツールを加えて、比較表を更新してみました。
ブログで取り上げた内容も踏まえて、「特殊機能」という項目も追加されましたね。私自身もブログに整理しながら、それぞれの生成AIの特徴がよくわかったいい機会でした。
私の中での各ツールの使い分けイメージです。
Perplexity:読みたい記事+関連記事で情報を深掘りしたいときに利用(Pro Search利用推奨)
NotebookLM:読みたい記事自体を深掘りしたいとき(または、共通テーマで複数記事に分かれているとき、文章量が多いPDFなどの資料のとき)に利用
Notion AI:記事をデータベースとして保存したい+ちょっとした要約でよいときに利用(要約は他の生成AIでも代替可能)
(番外編)ChatGPT・Gemini:記事を基にした壁打ちなど、インプット以外の用途に繋げたいときに利用
積読記事を作らないフローを考えた
ここまで、「積読記事を消化するためには」をテーマに、5つの生成AIを試してきました。
ただ、本音では「積読記事をあとで読むという状況を無くしたい!」と思ってます。あとに回せば、また積読記事が積み上がって消化できなくなっていきますからね…。
生成AIを調べてきた結論として、「記事をなるべくその場で読む」ために、以下のフローを試してみることにしました。
これでしばらく試してみます。目指せ積読記事0!!
「積読記事を消化するには」というテーマで5つの生成AIを試してきました。他の方にも参考になれば嬉しいです。
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