見出し画像

ミステリの入口は青山剛昌先生の名探偵図鑑だった

年末、部屋の掃除をしていたら、青山剛昌先生の「名探偵コナン」の表紙カバーがわんさか出てきて、変なスイッチが入ってしまった。これは、あれだ。私の「好き」の記録だ…

「名探偵図鑑」は、名探偵コナンのコミックスの折り返しに掲載されていて、青山先生がセレクトした古今東西の名探偵が紹介されているやつです。シャーロックホームズ、金田一耕助、ネロ・ウルフとか、青山先生のタッチがかっこよくて、めちゃめちゃ好きだった。

コナンも30年近く続く長期連載なので、私も連載の間に、学生から社会人になり、サンデーからアフタヌーンと読む媒体も変わり、コミックスを手放してきたけど、お気に入りの探偵の絵は処分したくなくて、カバーだけ取っておいたわけです。

青山先生のコーデリア・グレイの可愛さにノックアウトされて分厚いPDジェイムズの「女には向かない職業」を読んだり、青山先生の描く鮫島警部がとんでもなく死ぬほどかっこよくて、大沢在昌の新宿鮫シリーズを買って読んだり。リンカーン・ライムの悲しそうな目に魅かれて、ジェフリー・ディーバーの分厚い単行本買って読んだり。思い出した。思い出してきた。

名作はたくさんあるけど、私は小説を読むのが苦手で、なかなか「読む」まで到達できないんですが、青山先生のかっこいい絵が「読みたい」と思わせるエネルギーを自分に持たせてくれたわけです。
ちなみに、名探偵図鑑の青山先生のタッチで好きなのは

・鮫島警部
・合田唯一郎
・火村英生
・コンチネンタルオプ
・リンカーンライム
・白鳥圭輔

このあたり。チームバチスタの栄光…懐かしいな。中村トオルの白鳥も好きだったけど、原作よりの外見のふてぶてしい白鳥のタッチもすごく好きだ。原作のイメージを青山先生がどう表現するのかが楽しみでした。最近は先生もお忙しいからか、ドラマの探偵が多いようだけど、マルティン・ベックとか描いてくれないかな~。

昔、るろうに剣心の蒼紫というキャラクター(モデルが土方歳三)
にはまってた頃、原作者の方が「燃えよ剣」をおススメしてて読み始めたのを思い出した。
家には、父が読んでた司馬遼太郎全集があったけど、あまりに分厚くて読む気がしなかったんだ。るろ剣の推しの引力で読み始めたら、竜馬がゆくや国盗り物語とか、あっという間に読んでた。街道をゆくまで手を出してた記憶がある。その後、自分の好みは、司馬遼太郎から池波正太郎にシフトしていくんですが、この司馬遼太郎のクッションがあったから、池波ワールドに手を出せたんじゃないかとも。

青山先生の名探偵図鑑を発掘して、何が「入門」のきっかけになるか分からないなぁと感じた年末の大掃除でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?